四字熟語を知る辞典「閑話休題」の解説
閑話休題
[使用例] もともと詩作と田作はべつべつで、あんな奴らのいうことに迷わされてはいけないよ。……閑話休題、さぞ、笛ふき君、この暑いのにつらいだろう[宇野浩二*苦の世界|1918~21]
[使用例] 日本なら、さしずめ、『谷崎よ』というところであろうか。閑話休題。ヴィクトル・ユーゴーが嘗て同僚に向って次のように語ったことがある[河盛好蔵*フランス文壇史|1954~56]
[使用例] 閑話休題。せっかく母が手作りしてくれたフンドシであるから、その夜、私はそれを身につけてみた[北杜夫*月と10セント|1971]
[解説] 人には、テーマに沿った話を好む人と、脱線を好む人とがあります。両者が同席すると厄介です。人と会話をするときは、適度に一貫性を保ちつつ、脇道の話も楽しむのが理想でしょう。
脇道の話が長くなると、「まあ、それはともかく」と、雑談を打ち切ることがあります。これが「閑話休題」です。
雑談そのものを「閑話休題」だと思っている人もいますが、違います。「閑話」は暇な話。そして「休題」は「
漢和辞典でも、「題」に「言う」の意味が書いていないことがあるので、「休題」が誤解されるのもしかたありません。「題」は「提」と同じで、話題を提供する、提出する、という意味があります。
昔の本では、「
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