関ヶ原始末記(読み)せきがはらしまつき

日本大百科全書(ニッポニカ) 「関ヶ原始末記」の意味・わかりやすい解説

関ヶ原始末記
せきがはらしまつき

覚え書き。上下2巻。1598年(慶長3)8月、豊臣(とよとみ)秀吉の死による朝鮮からの撤兵指揮に筆をおこし、1601年(慶長6)10月に伏見(ふしみ)から江戸に帰城するまでの徳川家康動静を、関ヶ原戦い中心に日付を追って記す。前小浜(おばま)城主酒井忠勝(ただかつ)(1588―1663)が、自己の見聞を1656年(明暦2)に儒者の林羅山(らざん)(道春(どうしゅん))・鵞峰(がほう)(春斎(しゅんさい))父子に依頼して文章化したもの。『新訂増補史籍集覧』22所収

高木昭作

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「関ヶ原始末記」の意味・わかりやすい解説

関ヶ原始末記
せきがはらしまつき

酒井忠勝の見聞と故老所伝を集めて記した,関ヶ原の戦いを中心とした軍記。2巻。林羅山著。明暦2 (1656) 年成立。『改定史籍集覧』所収。『浮田秀家先祖書』の別称にもこの名がある。

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