(読み)エツ

デジタル大辞泉 「閲」の意味・読み・例文・類語

えつ【閲】[漢字項目]

常用漢字] [音]エツ(漢) [訓]けみする
改め調べる。「閲読閲兵閲覧観閲検閲校閲披閲
経過する。「閲歴
[名のり]かど・み

えつ【閲】

書き物内容などを調べること。調べて読むこと。「を請う」
検閲に使う、見たという印。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「閲」の意味・読み・例文・類語

けみ‐・する【閲】

〘他サ変〙 けみ・す 〘他サ変〙
① 見る。調べ見る。改める。検閲する。
書紀(720)天智四年一〇月(北野本訓)「大きに菟道(うぢ)に閲(ケミ)す」
※俳諧・奥の細道(1693‐94頃)壺の碑「爰に至りて疑なき千歳の記念、今眼前古人の心を閲す」
② 調べ読む。閲覧する。
※浮世草子・西鶴織留(1694)序「日本永代蔵、本朝町人鑑、世の人心、これを三部の書と名づく。尤商職人の閲(ケミ)するに日用世をわたるたつきに」
③ 経る。過ごす。経過する。
※寛永刊本江湖集鈔(1633)四「閲世とは久しい心ぞ。東坡が詩に閲世堂と云も久しい心ぞ。又けみしてともよまふぞ」
西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉二一「その持論歳月を閲(ケミ)するに随ひ開拓拡充せり」

えっ‐・する【閲】

〘他サ変〙 えっ・す 〘他サ変〙
① 間違いの有無などを調べる。けみする。
※滑稽本・戯場粋言幕の外(1806)下「えつし給へ、男女席を同じうせず」
書物などに目を通す。
年月など時間が経過する。
経国集(827)一〇・和惟逸人春道秋日臥疾華厳山寺精舎之作〈嵯峨天皇〉「閲臈禅庭栢、観空法界蕉」

えつ【閲】

〘名〙 まちがいの有無などを調べること。「閲を請う」
※寄合ばなし(1874)〈榊原伊祐〉序「既に大人の閲(エツ)を経て許可せられたること実なるをもって」

けみ‐・す【閲】

〘他サ変〙 ⇒けみする(閲)

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