阪本越郎(読み)サカモト エツロウ

20世紀日本人名事典 「阪本越郎」の解説

阪本 越郎
サカモト エツロウ

大正・昭和期の詩人,ドイツ文学者,心理学者 元・お茶の水女子大学教育学部教授。



生年
明治39(1906)年1月21日

没年
昭和44(1969)年6月10日

出生地
福井県福井市宝永町

本名
坂本 越郎

学歴〔年〕
東京帝国大学心理学科〔昭和5年〕卒

経歴
ドイツ文学者としてお茶の水女子大教授などを歴任する一方で「椎の木」「四季」などに参加、詩人としても活躍。一方、少年詩や児童文化評論を書き、アンデルセン童話翻訳も手がけた。昭和30年日本児童文芸家協会の創立にともない理事として尽力詩集に「雲の衣裳」「暮春詩集」「夜の構図」「定本 阪本越郎全詩集」などがあり、独文学者としても「今日の独逸文学」などの著書がある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「阪本越郎」の意味・わかりやすい解説

阪本越郎
さかもとえつろう
(1906―1969)

詩人。福井市に生まれる。当時父は福井県知事。東京帝国大学心理学科卒業。学生時代から『日本詩人』『椎(しい)の木』『詩と詩人』などに詩や評論を発表し、モダニズムの詩人として活躍した。『雲の衣裳(いしょう)』(1931)以下9冊の詩集、評論『北村透谷』(1940)や詩論、評論集、ドイツ詩人の訳詩集などがある。文部省関係の仕事をし、お茶の水女子大学教授も務めた。

[角田敏郎]

『『定本阪本越郎全詩集』(1971・弥生書房)』『川口敏男著「阪本越郎」(『現代詩鑑賞講座10』所収・1969・角川書店)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「阪本越郎」の解説

阪本越郎 さかもと-えつろう

1906-1969 大正-昭和時代の詩人。
明治39年1月21日生まれ。永井荷風従弟(いとこ)。高見順異母兄。「椎(しい)の木」,のち「詩と詩論」同人。昭和6年第1詩集「雲の衣裳(いしょう)」を発表。以後,「貝殻の墓」などの詩集を刊行し,小説,評論などもかいた。30年お茶の水女子大教授。昭和44年6月10日死去。63歳。福井県出身。東京帝大卒。

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367日誕生日大事典 「阪本越郎」の解説

阪本 越郎 (さかもと えつろう)

生年月日:1906年1月21日
大正時代;昭和時代の詩人;ドイツ文学者。お茶の水女子大学教授;日本児童文芸家協会理事
1969年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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