陸海(読み)リッカイ

精選版 日本国語大辞典 「陸海」の意味・読み・例文・類語

りく‐かい【陸海】

  1. 〘 名詞 〙
  2. [ 一 ]
    1. 陸と海。海陸。〔伊呂波字類抄(鎌倉)〕
    2. 陸軍と海軍。海陸。
      1. [初出の実例]「陸海両軍の官員方〈略〉各礼服にて之を迎接し」(出典:朝野新聞‐明治七年(1874)一二月三〇日)
    3. 多くの産物が生じる陸地
      1. [初出の実例]「密河谷の平地は、頻年駸駸として繁華をすすめ、合衆国農牧の陸海なり」(出典:米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉一)
      2. [その他の文献]〔漢書‐地理志〕
    4. 陸地に入り込んだ海。内海。〔英和和英地学字彙(1914)〕
  3. [ 二 ] 詩文の才が大海の如くゆたかなことを、晉の陸機に比していう語。
    1. [初出の実例]「僅歩仁省之塵、独無陸海之誉」(出典:詩序集(1133頃)林園落葉軽詩序〈藤原忠理〉)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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