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雛菓子 ヒナガシ

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デジタル大辞泉の解説

ひな‐がし〔‐グワシ〕【×雛菓子】

雛祭りに供える菓子。菱餅(ひしもち)雛あられなど。 春》

出典|小学館
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大辞林 第三版の解説

ひながし【雛菓子】

雛祭りに供える菓子。雛あられ・菱餅ひしもちなど。

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

雛菓子
ひながし

3月3日の雛祭に雛壇に供える菓子の総称。生(なま)菓子と干菓子がある。
 生菓子では菱餅(ひしもち)(餅のほか求肥(ぎゅうひ)でもつくる)、引千切(ひちぎり)、草餅など。干菓子では白雪(はくせっこう)でこしらえた菱餅、雛あられ、有平(あるへい)細工のタイ、ハマグリ、モモの枝、またさまざまな貝の形を落雁(らくがん)にした「貝尽し」を飾る。これらの貝のうち、ハマグリには「雀(すずめ)」の文字がみられる。「雀海中に入りて蛤(はまぐり)となる」という中国の俗信による。
 菱餅は宮中で正月に用いる菱葩餅(ひしはなびらもち)を簡略にしたもので、白、緑、紅、黄色の餅を、二枚重ね(白緑、白紅)、三枚重ね(白緑紅、白緑黄)、五枚重ね(白緑紅白黄)にして飾る。色合いはこの季節を表現したもので、白は遠山の残雪、緑は新緑、紅はモモの花、黄は菜の花になぞらえているという。引千切は小豆餡(あずきあん)をよもぎ団子の皮で包むか、よもぎ餅の中央をへこませて小豆餡を置くかしたもので、後者は「いただき餅」ともいう。ともに草餅の一種だが、現在では餅を五色に染めたり、餡を紅白にしたり、きんとんにしたりするなど、華やかな仕法も行われている。
 雛あられは文政(ぶんせい)年間(1818~1830)に「雛の菓子や、菓子袋」と振売りされたが、それ以前から一般の家庭では米花(はぜ)(煎(い)り米)や煎り豆をつくって供えた。煎り豆は「まめに入る」と縁起をかついで、互いに贈り合うのがしきたりであった。有平細工や落雁の貝は、雛人形が飾り雛以前に人形(ひとかた)の流し雛であったころ、祓(はらい)雛を流すついでに潮干狩を行った名残(なごり)とみられる。ハマグリの殻は雛の器にも用いた。[沢 史生]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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