雲の上(読み)クモノウエ

デジタル大辞泉 「雲の上」の意味・読み・例文・類語

くも‐の‐うえ〔‐うへ〕【雲の上】

雲のある高い空。天上
宮中禁中
手のとどかない所。
[類語](2皇居御所宮城宮中内裏王宮宮殿宮廷離宮禁中禁裏畏き辺り王城大内山雲上九重ここのえ行宮あんぐう

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精選版 日本国語大辞典 「雲の上」の意味・読み・例文・類語

くも【雲】 の 上(うえ)

  1. 雲のある高いあたり。天上。くもい。
    1. [初出の実例]「雲上(くものうへ)に鳴くなる雁の遠けども君に逢はむとた廻(もとほ)り来つ」(出典万葉集(8C後)八・一五七四)
  2. 宮中。殿上。禁中。
    1. [初出の実例]「久方の雲のうへにてみる菊はあまつほしとぞあやまたれける〈藤原敏行〉」(出典:古今和歌集(905‐914)秋下・二六九)
  3. ( の意から ) 一般の人々にとっては別世界であること。
    1. [初出の実例]「天皇陛下は雲の上にゐるから、俺達にャどうでもいいんだけど」(出典:蟹工船(1929)〈小林多喜二〉二)

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