① ツユクサ科の一年草。各地のやや湿った路傍や小川の縁に群がって生える。高さ一五~三〇センチメートル。茎は分枝し、下部は地にはう。葉は長さ五~七センチメートルの卵状披針形で、基部は鞘となって茎を抱く。夏、たたんだ編笠状の苞葉から突き出た青紫色の二花被が見えるが、これは花序の中の一つの花である。花は一日でしおれる。和名は、露を帯びた草の意で、古くは「つきくさ」といい、摺染(すりぞめ)や青花紙に用いた。漢名、鴨跖草。ぼうしばな。あおばな。あいばな。はなだばな。うつしぐさ。ほたるぐさ。《 季語・秋 》