青森県の中央部に位置し,青森湾に面する平野。東は夏泊(なつどまり)半島南西部まで,西は津軽半島東岸の外ヶ浜町の旧蟹田町付近までを含む沖積平野で,面積170km2。南部は八甲田火山噴出の石英安山岩質溶結凝灰岩からなる台地で,それが平野の基盤層となっている。この台地を開析しながら荒川,駒込川,野内(のない)川などの河川が北流し,下流部に青森平野を形成した。青森市油川から旧蟹田町に至る海岸平野は新田(にいだ)川,内真部(うちまつぺ)川,阿弥陀川などによって形成された。青森平野の前面は湿地や潟をなしていたため,中世には油川が主要な港であったが,1624年(寛永1)に津軽藩の外港として青森湊が開かれてから,市街地が形成され発展した。中心都市は県庁所在地の青森市で,東北本線,奥羽本線,津軽線,国道4号,7号線が集結する交通の要地でもあるため,市街地周辺の水田は都市化とともに壊廃がすすんでいる。
執筆者:横山 弘
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