浅虫温泉(読み)あさむしおんせん

精選版 日本国語大辞典 「浅虫温泉」の意味・読み・例文・類語

あさむし‐おんせん ‥ヲンセン【浅虫温泉】

青森市東部の海岸にある温泉津軽下北の両半島を望む景勝で知られ、江戸時代から開けた。泉質は石膏弱食塩泉

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デジタル大辞泉 「浅虫温泉」の意味・読み・例文・類語

あさむし‐おんせん〔‐ヲンセン〕【浅虫温泉】

青森市北東部、青森湾に面する温泉。泉質は塩化物泉硫酸塩泉

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日本歴史地名大系 「浅虫温泉」の解説

浅虫温泉
あさむしおんせん

[現在地名]青森市浅虫

麻蒸あさむしの湯」とも書き(津軽郡中名字)、弘前藩領の温泉一八ヵ所の一つである。慈覚大師が発見したとか、円光大師が湯浴している雌鹿をみて発見したとの伝承がある(東津軽郡誌)麻蒸とも書いたことから、湯壺で麻を蒸したことに地名起源を求める説もある。菅江真澄は「外が浜つたひ」に次のように記している。

<資料は省略されています>

貞享四年(一六八七)検地帳に屋敷三七があり、屋敷地に出湯があるもの四とある。別に「出湯場 弐拾五歩 三箇所」と記している。歴代藩主も外ヶ浜そとがはま巡見、青森巡行を利用して度々入浴している。同検地帳に「御休所 弐拾壱間半・拾壱間半 九畝拾三歩 内六歩御湯坪有」とあるのが御仮屋であろう。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「浅虫温泉」の意味・わかりやすい解説

浅虫温泉
あさむしおんせん

青森市の北東端,夏泊半島の西側基部にある温泉。古くは,この温泉を用いて布を織る麻を蒸していたことから「麻蒸」とも書いた。東北地方の代表的な温泉の1つ。小島の浮ぶ青森湾にのぞみ,三方を山に囲まれた風光明美なところ。はるかに下北,津軽半島の山々や岩木山を見ることができる。泉質は食塩泉。泉温は約 80℃。鎌倉時代から利用された古い温泉で,一般行楽客をはじめ,海水浴客,釣客,スキー客なども多い。浅虫夏泊県立自然公園に属する。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「浅虫温泉」の意味・わかりやすい解説

浅虫温泉
あさむしおんせん

青森県中央部、青森市にある温泉。青森湾岸に臨む。平安時代末期に法然上人(ほうねんしょうにん)(源空)が奥州巡教のおり、傷ついたシカが湯あみするのを見て発見したと伝えられる。泉質は硫酸塩泉、単純温泉など。約15軒の旅館があり、第三セクター青い森鉄道(旧、JR東北本線)浅虫温泉駅下車。

横山 弘]

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事典・日本の観光資源 「浅虫温泉」の解説

浅虫温泉

(青森県青森市)
あおもり魅力百選指定の観光名所。

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デジタル大辞泉プラス 「浅虫温泉」の解説

浅虫温泉

青森県青森市にある道の駅。国道4号に沿う。展望浴場がある。

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