青葉アルコール(読み)あおばあるこーる(その他表記)leaf alcohol

日本大百科全書(ニッポニカ) 「青葉アルコール」の意味・わかりやすい解説

青葉アルコール
あおばあるこーる
leaf alcohol

鎖状不飽和アルコールの一つ。IUPAC命名法では、3-ヘキセン-1-オールという。日本産ハッカ油、董葉油(とうようゆ)などの精油中に存在し、とくにチャの葉の中に多く含まれている。新緑青葉香気を有する無色液体である。テトラヒドロフランまたはアセチレンから合成。現在ではアセチレンを直接原料とするのではなく、石油化学工業におけるイソプレン製造に伴う副産物のブチンから工業的に合成する方法が確立されている。人造花精油や花の香りをもつ各種の調合香料にグリーンノート(草を切ったときの香り)を付与するのに用いる。また食品香料(フレーバー)や誘引剤にも用途がある。

[佐藤菊正]


青葉アルコール(データノート)
あおばあるこーるでーたのーと

青葉アルコール

 分子式   C6H12O
 分子量   100
 融点    -
 沸点    157℃
 比重    0.86
 屈折率   (n)1.4384

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

栄養・生化学辞典 「青葉アルコール」の解説

青葉アルコール

 →ヘキセノール

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

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