青鞜派(読み)セイトウハ

デジタル大辞泉 「青鞜派」の意味・読み・例文・類語

せいとう‐は〔セイタフ‐〕【青×鞜派】

18世紀以後、英国に起こった婦人参政権運動の一派
明治44年(1911)平塚らいてう中心に結成された青鞜社に属する女流文学者の一派。雑誌青鞜」によって封建道徳に挑戦し、婦人解放主張した。大正5年(1916)解体

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精選版 日本国語大辞典 「青鞜派」の意味・読み・例文・類語

せいとう‐は セイタフ‥【青鞜派】

〘名〙 (「青鞜(一)」から)
① 一八世紀以後、イギリスにおこった婦人参政権運動者の一派。
② 明治四四年(一九一一)、平塚らいてうを中心に組織された女流文学集団の一派。結社「青鞜社」、機関誌「青鞜」によって、女性だけの文芸評論作品を発表し、旧道徳の打破、女性の解放を主張。大正五年(一九一六)、財政難のために「青鞜」を廃刊、一派も解体した。
江戸から東京へ(1922)〈矢田挿雲〉八「青踏派(セイタフハ)のやうな意味興味を唆る女は未だ出現しない頃だった」

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世界大百科事典(旧版)内の青鞜派の言及

【青鞜】より

…反響は大きく,翌年神近市子,尾竹一枝,伊藤野枝らが参加,発行部数1000を約3倍に増した。女性の自我の覚醒と解放を求めたこれらの人々は〈青鞜派〉と呼ばれるようになった。13年社員の自由な行動が新聞にたたかれ,〈新しい女〉として世間の注目をあびると,3ヵ月にわたり婦人問題を特集し,岩野泡鳴,阿部次郎,福田英子ら外部からの批評と社員の女性論,エレン・ケイの紹介などを載せ,また講演会を開催して婦人解放を模索した。…

※「青鞜派」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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