婦人参政権(読み)フジンサンセイケン

デジタル大辞泉 「婦人参政権」の意味・読み・例文・類語

ふじん‐さんせいけん【婦人参政権】

女性選挙権被選挙権を有し政治に参加する権利。欧米諸国では19世紀末から20世紀初めにかけて、日本では昭和20年(1945)12月選挙法改正で初めて認められた。

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精選版 日本国語大辞典 「婦人参政権」の意味・読み・例文・類語

ふじん‐さんせいけん【婦人参政権】

  1. 〘 名詞 〙 婦人が政治に参加する権利、すなわち選挙権・被選挙権を有する権利。一九世紀後半から二〇世紀にかけて欧米各国で承認された。日本では、昭和二〇年(一九四五)の選挙法改正ではじめて完全に認められた。
    1. [初出の実例]「ローズヴェルトは〈略〉其の政綱に婦人参政権(フジンサンセイケン)を認めたので」(出典紐育(1914)〈原田棟一郎〉婦人と米国政界)

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百科事典マイペディア 「婦人参政権」の意味・わかりやすい解説

婦人参政権【ふじんさんせいけん】

選挙権,被選挙権など,女性が国政に参加する権利(参政権)。近代のブルジョア革命後も長く婦人参政権は認められなかった。しかし英国のE.パンクハーストらに見られるように,さまざまな形で女性の参政権を求める運動が続けられ,19世紀末以来世界各国で婦人参政権が認められるようになった。日本でも明治末期に福田英子らにより婦人参政権獲得運動が始められ,大正期に発展して1924年婦人参政権獲得期成同盟会(1925年婦選獲得同盟と改称)が成立し,市川房枝らが活躍した。しかし戦争などのためその実現は遅れ,第2次大戦後の1945年,GHQ指示に基づき衆議院議員選挙法改正によってようやく女性にも参政権が認められ,1946年には女性が選挙に初参加,39人の女性議員も誕生した。→フェミニズム
→関連項目楠瀬喜多男女平等パンクハースト普選運動普通選挙山高しげり

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「婦人参政権」の意味・わかりやすい解説

婦人参政権
ふじんさんせいけん

選挙権・被選挙権を中心とする、女性が政治に参加する権利。なお、「婦人」には既婚者など一部の女性のみに限定する意味合いがあることから、「女性参政権」とよばれることが多くなった。

[編集部]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「婦人参政権」の意味・わかりやすい解説

婦人参政権
ふじんさんせいけん

女性参政権」のページをご覧ください。

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世界大百科事典(旧版)内の婦人参政権の言及

【アメリカ合衆国】より

…正式名称=アメリカ合衆国United States of America面積=936万3123km2(本国のみ)人口(1995)=2億6303万人首都=ワシントン Washington,D.C.(日本との時差=-14時間)主要言語=英語通貨=ドルdollar略称USA。たんに合衆国とも,また米国,アメリカとも通称する。United States of Americaの訳語としては,1854年調印の日米和親条約で〈亜米利加合衆国〉の名称が使用された。…

※「婦人参政権」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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