(読み)ライ

デジタル大辞泉 「頼」の意味・読み・例文・類語

らい【頼】[漢字項目]

常用漢字] [音]ライ(呉)(漢) [訓]たのむ たのもしい たよる
あてにする。たのみとする。「頼信紙依頼信頼無頼
[名のり]のり・よ・よし・より
難読頼母子講たのもしこう

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精選版 日本国語大辞典 「頼」の意味・読み・例文・類語

たのめ【頼】

  1. 〘 名詞 〙 ( 下二段動詞「たのむ(頼)」の連用形名詞化 ) 頼みに思わせること。あてにさせること。たのめごと。
    1. [初出の実例]「行くさきの御たのめいとこちたし」(出典:源氏物語(1001‐14頃)夕顔)

らい【頼・来】

  1. 姓氏の一つ

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普及版 字通 「頼」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 16画

(旧字)
人名用漢字 16画

[字音] ライ
[字訓] さいわい・たよる・たのむ

[説文解字]

[字形] 形声
声符は剌(れつ)。〔説文〕六下に「(あま)るなり」とし、余分の利益を生ずる意とする。〔左伝、襄十四年〕「(ああ)、伯舅に是れ(よ)る」は依附する意。〔孟子、告子上〕「富には子弟多し」の〔注〕に「善なり」という。頼の字形に即していえば、剌は光烈の意であるから、もと天より受ける恩恵をいう語で、賚(らい)と声義が近い。

[訓義]
1. さいわい、たまもの、よい。
2. たよる、たのむ。
3. あまる、とる。
4. 嬾(らん)と通じ、おこたる。
5. 癩(らい)と通じ、らい。

[古辞書の訓]
名義抄 タノム・ヨル・トル・タヨリ・カウブル・ミタマノフユ・ココロヨシ・サイハヒ・タノシ

[声系]
〔説文〕に声として籟・獺・(瀬)・嬾など六字を収める。の声義を存するものはなく、はおそらく水の流れる擬声語。嬾はまたと通用することがある。

[語系]
latは賚・l(類)liutと声義近く、賚は神よりの恩恵としてたまうもの。は労来、報償の意がある。も天より与えられる善事をいい、〔詩、大雅、既酔〕「孝子匱(とぼ)しからず 永く爾(なんぢ)にを錫(たま)ふ」は、次章の「永く祚胤(そいん)を錫ふ」と同じ意。字はまた嬾lanと通じ、その意に用いることがある。恩賚に安んずることをいう。

[熟語]
頼依頼横頼婚頼子頼詞頼天頼庇・頼頼利
[下接語]
安頼・依頼・委頼・倚頼・恃頼・属頼・信頼・親頼・貪頼・庇頼・附頼・無頼・亡頼・頼・聊頼・寥頼

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