風神雷神図屏風(読み)ふうじんらいじんずびょうぶ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「風神雷神図屏風」の意味・わかりやすい解説

風神雷神図屏風
ふうじんらいじんずびょうぶ

落款印章もないが俵屋宗達の最高傑作と認められている作品。建仁寺蔵。国宝風神雷神は古来仏画や絵巻に描かれたが,宗達はその姿態を『北野天神縁起絵巻』によっている。二神金屏風左右に遠く離し,大きな金地の余白天空としたこと,姿態や表情に滑稽味を与え,色彩対比を効果的に用いた点などに,宗達の絵画構成の真骨頂がみられる。

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山川 日本史小辞典 改訂新版 「風神雷神図屏風」の解説

風神雷神図屏風
ふうじんらいじんずびょうぶ

千手観音眷属(けんぞく)である雨乞の神,風神と雷神を主題とする俵屋宗達(そうたつ)の代表作。二曲一双の金箔地の左に風神,右に雷神を描く。2神の躍動的な色彩や線描,たらしこみによる軽やかな雲の表現は宗達芸術の頂点を示す。尾形光琳(こうりん)・酒井抱一(ほういつ)・鈴木其一(きいつ)らにもこれを模した作品があり,琳派の主要な画題の一つ。建仁寺蔵。各隻とも縦156.9cm,横169.7cm。国宝。

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