飛脚船(読み)ヒキャクブネ

デジタル大辞泉 「飛脚船」の意味・読み・例文・類語

ひきゃく‐ぶね【飛脚船】

江戸時代、主要な港湾にあって官民を問わず急ぎの用に応じた小船。ひきゃくせん。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「飛脚船」の意味・読み・例文・類語

ひきゃく‐ぶね【飛脚船】

  1. 〘 名詞 〙 政治軍事商売をはじめ急ぎの連絡のため、日和風向きにかまわず急行する小船。江戸時代ではこれを専門にする小船が主要港湾にあって、官民を問わず急ぎの用に応じたが、特に日数を限って運航するものを日切(ひぎり)といった。飛脚。飛脚小早。
    1. [初出の実例]「初潮や鳴門の浪の飛脚舟〈凡兆〉」(出典:俳諧・猿蓑(1691)三)

ひきゃく‐せん【飛脚船】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ひきゃくぶね(飛脚船)
  3. 郵便物貨物旅客を積載して、定期航海する船。郵便船郵船
    1. [初出の実例]「イギリス飛脚船此港に入りしを以て」(出典:海外新聞‐一号・元治二年(1865)三月一三日)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

スキマバイト

働き手が自分の働きたい時間に合わせて短時間・単発の仕事に就くこと。「スポットワーク」とも呼ばれる。単発の仕事を請け負う働き方「ギグワーク」のうち、雇用契約を結んで働く形態を指す場合が多い。働き手と企...

スキマバイトの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android