馭者座(読み)ギョシャザ(その他表記)Auriga

翻訳|Auriga

デジタル大辞泉 「馭者座」の意味・読み・例文・類語

ぎょしゃ‐ざ【×馭者座】

北天星座の一。2月中旬の午後8時ごろ天頂付近で南中する。五角形をなし、αアルファカペラで光度0.1等。学名ラテンAuriga

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精選版 日本国語大辞典 「馭者座」の意味・読み・例文・類語

ぎょしゃ‐ざ【馭者座】

  1. 星座の名。トレミー星座一つ。北天の双子座の北、牡牛座北東黄道近く一部銀河におおわれる。星座中最大の星を五車二、またカペラという。二月上旬午後九時頃南中。馭者

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改訂新版 世界大百科事典 「馭者座」の意味・わかりやすい解説

ぎょしゃ(馭者)座 (ぎょしゃざ)
Auriga

略号はAur。天の川沿いの北天の星座。平たい五辺形を作るこの星座は,アテナイ王エリクトニオスの姿を描いている。生まれつき足が不自由で,4頭立ての戦車を発明し自在に走り回ったという。α星カペラは雌ヤギという意味で,彼の腕に抱かれた姿が描かれる。ε星は周期27.1年の長周期食連星で,その主星直径太陽の数十倍もある巨星である。伴星も太陽の二十数倍の質量をもつが,スペクトル観測からその直径はかなり小さく,高密度の星と考えられている。この星座は天の川沿いにあるのでM37をはじめとし多数の散開星団が散在している。概略位置は赤経6h0m,赤緯+42°。午後8時の南中は2月中旬である。
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百科事典マイペディア 「馭者座」の意味・わかりやすい解説

ぎょしゃ(馭者)座【ぎょしゃざ】

2月ごろの夕方,天頂近くに見える星座。α星はカペラ。五角形がよく目立つ。ギリシア神話で戦車を発明したというエリクトニオス王を象徴。

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