(読み)キ

精選版 日本国語大辞典 「驥」の意味・読み・例文・類語

き【驥】

  1. 〘 名詞 〙 千里を走ることのできる名馬。千里の馬。
    1. [初出の実例]「車の前に驥病んで駑駘逸れたり、架上に鷹閑かにして鳥雀高し〈許渾〉」(出典:和漢朗詠集(1018頃)下)
    2. [その他の文献]〔論語‐憲問〕

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普及版 字通 「驥」の読み・字形・画数・意味


26画

[字音]

[説文解字]

[字形] 形声
声符は冀(き)。冀に高大の意がある。〔説文十上に「千里の馬なり。孫陽の相(み)るなり」とあり、孫陽とは伯楽騏驥駿馬高才の人をたとえる。

[訓義]
1. よい馬、一日に千里を走るという駿足の馬。
2. 人の上に移して、俊傑の人をいう。

[古辞書の訓]
立〕驥 ノリウマ

[熟語]
驥子驥種・驥足驥尾・驥・驥
[下接語]
逸驥・騏驥・駆驥・驂驥・駿驥・乗驥・赤驥・走驥・天驥・駑驥・奔驥・名驥・良驥・竜驥・驥・老驥

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