日本大百科全書(ニッポニカ) 「高富」の意味・わかりやすい解説
高富
たかとみ
岐阜県南西部、山県郡(やまがたぐん)にあった旧町名(高富町(ちょう))。現在は山県市の南東部を占める一地区。1897年(明治30)町制施行。1955年(昭和30)富岡、梅原、桜尾(さくらお)、大桑(おおが)の4村と合併。2003年(平成15)美山(みやま)町、伊自良(いじら)村と合併し、市制施行して山県市となる。高富は18世紀初めから高富藩1万石本庄(ほんじょう)氏の居所。明治以来、山県郡の行政・商業の中心地であり、山県市成立後も山県市役所の所在地となっている。岐阜市の北に接し、国道256号が通じる。バスの便がよいため、岐阜市方面への通勤者が多く、ベッドタウン化が著しい。東深瀬の白山神社(はくさんじんじゃ)拝殿は室町時代の建造物で、国指定重要文化財である。
[上島正徳]
『『高富町史』(1980・高富町)』