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黒塚 くろづか

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

黒塚
くろづか

(1) 能の曲名。五番目物。観世流では「安達原 (あだちがはら) 」と呼ぶ。作者未詳。祐慶ら山伏一行 (ワキ,ワキツレ,アイ) が,陸奥安達ヶ原で,とある庵に宿を借りる。その女主人 (前シテ) は,糸繰り技を見せ,浮世のはかなさを嘆く。

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デジタル大辞泉の解説

くろづか【黒塚】

福島県二本松市、阿武隈川東岸、安達(あだち)ヶ原の古跡。鬼女伝説がある。
謡曲五番目物観世流では「安達ヶ原」。奥州安達ヶ原にすむ鬼女の家に山伏が投宿し、襲われるが祈り伏せる。
歌舞伎舞踊長唄木村富子作詞、4世杵屋佐吉作曲。昭和14年(1939)東京劇場初演。によったもので、市川猿之助が選んだ得意の舞踊「猿翁十種」の一つに数えられている。

出典|小学館
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百科事典マイペディアの解説

黒塚【くろづか】

能の曲目。安達原(あだちがはら)とも。五番目物。五流現行。安達原の一軒家で尽きぬ嘆きの糸車を繰る老女のところへ,山伏たちが宿を借りるが,約束を破って閨(ねや)の死体の山を見て驚き,逃げ出すと老女は鬼に変じてあとを追う。
→関連項目切能物

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世界大百科事典 第2版の解説

くろづか【黒塚】

(1)能の曲名。観世流は《安達原(あだちがはら)》と称する。四・五番目物。作者不明。シテは鬼女。旅の山伏(ワキ)が陸奥の安達原で行き暮れ,荒野の一軒屋に宿を借りる。あるじの女(前ジテ)は,旅のなぐさみにもなろうと糸車を回して見せながら,あさましい身の上を嘆いたり(〈片グセ〉),気を変えて糸尽しの歌を歌ったりする(〈ロンギ〉)。夜が更けて寒さが増すと,女は薪を採って来ようと言い,留守中に寝屋(ねや)を見ないようにと念を押して山へ出かける。

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大辞林 第三版の解説

くろづか【黒塚】

福島県二本松市の安達あだちヶ原にある古跡。鬼女伝説で有名。
能の一。「安達ヶ原」に同じ。

出典|三省堂
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世界大百科事典内の黒塚の言及

【安達ヶ原】より

…安達ヶ原は歌枕として多くの歌に詠まれ,安達太良山南東麓の本宮盆地を指すとも言われる。この土地には古くから鬼が住むという伝説があり,たとえば平安後期成立の《拾遺和歌集》に,平兼盛の詠として〈みちのくの安達の原の黒塚に鬼こもれりときくはまことか〉の歌が入っている。この古伝説を踏まえて,謡曲の《安達原》(現在,観世流以外の流派では《黒塚》という)が生まれた。…

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