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魅せられたる魂 みせられたるたましい L'Âme enchantée

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

魅せられたる魂
みせられたるたましい
L'Âme enchantée

フランスの作家ロマンロラン大河小説。7巻。 1922~33年刊。第1次世界大戦前後の時代を背景に,中産階級出身の女性アンネット・リビエールの混迷と覚醒の激しい生を描く。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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大辞林 第三版の解説

みせられたるたましい【魅せられたる魂】

ロマン=ロランの大河小説。1922~33年成立。自由と解放を求めて第一次大戦前後の激動期をたくましく生き抜くアンネットと、反ファシズム運動に身を投じるその息子マルクの生涯を描く。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

魅せられたる魂
みせられたるたましい
L'me enchante

フランスの作家ロマン・ロランの『ジャン・クリストフ』に続く大河小説。『アンネットとシルビ』(1922)、『夏』(1923)、『母と子』(1927)、『予告する者』(第一部『一つの世界の死』1932、第二部『出産』1933)からなる。自分の魂をたいせつにする主人公アンネットは婚約者の子を宿したまま離別。父なし子マルクの誕生と財産管理人の不始末による破産は、彼女に「勤労と貧困」を教え、その目を個人から社会へと向けさせる。新聞経営者チモンとの出会いを契機に開かれる国際的視野、イタリアブルーノとの交友によって知るインド無抵抗主義、わが子マルクとその妻アーシャを通して近づく革命主義、いっさいが彼女のなかで人類愛を根底に渾融(こんゆう)し、反ファシズム、反帝国主義運動の原動力となっていく。富裕な中産階級の娘から母として、女性として、政治的、社会的虚偽を見破り、妥協を拒否し続ける彼女の死は、「松明(たいまつ)を掲げる宇宙の母」の死であった。
 文学的にあまたの欠陥が指摘されるが、第一次世界大戦を挟む動乱期のフランス社会を背景に、独立する女性の正しい生き方を描き出した作品として価値は大きい。[中條 忍]
『宮本正清訳『魅せられたる魂』全10冊(岩波文庫)』

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
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