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水雷艇 スイライテイ

デジタル大辞泉の解説

すいらい‐てい【水雷艇】

魚雷を備えた小型で快速艦艇

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百科事典マイペディアの解説

水雷艇【すいらいてい】

魚雷の発明に伴い,これを主兵装として19世紀末に出現した小型高速艇。蒸気機関推進で,日清戦争ごろ排水量50トン,速力20ノット,日露戦争ごろ150トン,30ノット。
→関連項目艦艇掃海

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大辞林 第三版の解説

すいらいてい【水雷艇】

主として魚雷で敵艦を肉迫攻撃する高速小型の艦艇。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

水雷艇
すいらいてい

魚雷艇」のページをご覧ください。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

水雷艇
すいらいてい
torpedo boat

軍艦の一種。魚雷を装備し敵大艦への肉薄襲撃を任務とした軽快な小型水上戦闘艦艇。常備排水量50~200トン、速力20~30ノット、主として1870年代から1900年代にかけて建造、使用された。
 1873年にイギリスで建造されたノルウェー艇(7.5トン、14.5ノット)が最初のもので、曳航(えいこう)水雷を使用した。実用的な水雷艇の第1艇は1877年に完成したイギリス海軍のライトニングLightningで、最初は外装水雷spar torpedo装備であったが、ホワイトヘッドらが開発した魚形水雷(魚雷)とその発射管搭載に改め(1879)、以後同方式の艇が各国で多数建造された。水雷艇は魚雷の発達、船体と機関の進歩により、しだいに大型、高速となり、航洋性も若干改善された。
 水雷艇をもっとも重視したのはフランスとドイツで、イギリスの大艦隊に備えて19世紀末から20世紀初頭にかけて多数保有した。これに対してイギリスは水雷艇を駆逐撃沈するため、水雷艇の拡大型(200~300トン級)で砲力と速力が優れた駆逐艦を建造した。駆逐艦は自らも魚雷を装備し水雷艇にかわって敵主力部隊の襲撃にあたるようになったため、性能が劣る水雷艇は価値を失い1900年代末までにほとんど建造されなくなった。
 日本は1930年(昭和5)のロンドン海軍軍縮条約の制限外艦艇とした600トン以内の小型駆逐艦(沿岸駆逐艦)を水雷艇の名称で建造し、フランス、イタリアでも同種の艦をつくったが、これらは在来の水雷艇とはまったく別種のものである。[阿部安雄]
『堀元美著『駆逐艦 その技術的回顧』(1969・原書房) ▽石橋孝夫著『艦艇学入門――軍艦のルーツ徹底研究』(2000・光人社) ▽『福井静夫著作集5 日本駆逐艦物語』(2009・光人社) ▽Harald FockSchwarze Gesellen Band 1:Torpedoboote bis 1914(1979, Koehlers, Herford)』

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世界大百科事典内の水雷艇の言及

【駆逐艦】より

…第2次世界大戦以前は砲,機銃および魚雷を主兵装とし,敵の艦船を攻撃するための1400~2000トン程度の軍艦を呼んだが,現在では3000~8000トン程度の戦闘艦をさす。 駆逐艦の起源は水雷艇に端を発する。魚雷の開発(1866)に伴い,魚雷で敵を攻撃する専用の艦艇の開発が進められた。…

※「水雷艇」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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