鳥媒花(読み)チョウバイカ

関連語 名詞

精選版 日本国語大辞典 「鳥媒花」の意味・読み・例文・類語

ちょうばい‐かテウバイクヮ【鳥媒花】

  1. 〘 名詞 〙 受粉が鳥類によって媒介される花。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「鳥媒花」の意味・わかりやすい解説

鳥媒花
ちょうばいか

花粉が鳥によって媒介されて雌しべ柱頭に運ばれる花をいい、熱帯地方に広く分布する。ブラジルでは、ある調査によれば植物の3分の1が鳥媒花といわれるが、わが国では鳥媒花はほとんどなく、メジロがツバキやヤッコソウの受粉に関係するといわれる程度である。花粉を媒介する鳥はハチドリとミツスイが主で、鳥の舌がピストン作用で蜜(みつ)を吸うが、このとき鳥は空中にはばたきながら静止している。鳥媒花の花は蜜が多量にあり、香りはあまりないが、花色は赤などと鮮やかで美しい。

吉田精一

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「鳥媒花」の意味・わかりやすい解説

鳥媒花
ちょうばいか
ornithophilous flower

小鳥の媒介によって受粉する花。鳥媒花は概して色は鮮かで匂いはなく,花の構造が堅固で蜜を多量に分泌する。ツバキ,サザンカ,チャ,ビワウメモモなどがあげられる。媒介する鳥として外国には特に小型でもっぱら花蜜を吸って生活するハチドリ (中央・南アメリカ) ,タイヨウチョウ (アフリカ) ,ミツスイ (アフリカ,オーストラリア) などが有名であるが,日本ではメジロ,ヒヨドリ,ウグイス,ウソなどがある。

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