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風媒花 ふうばいか anemophilous flower

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

風媒花
ふうばいか
anemophilous flower

花粉がもっぱら風に飛ばされて受粉が行われる花。花粉は概して小型で,軽く,粘着力はない。花としても動物の誘引を必要としないので,花色などは鮮かではなく,花蜜や芳香もない。また花粉は,多量に生じる。

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デジタル大辞泉の解説

ふうばい‐か〔‐クワ〕【風媒花】

風の媒介によって受粉する花。一般に、花の形や色は単純で、花粉は多量で軽い。杉・松・稲・麦など。
[補説]書名別項。→風媒花

ふうばいか【風媒花】[書名]

武田泰淳長編小説。昭和27年(1952)「群像」誌に連載。中国文化研究会に関わる人々の姿を描きつつ、敗戦後の日本人の中国に対する罪の意識に迫る。

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世界大百科事典 第2版の解説

ふうばいか【風媒花 anemophilous flower】

花粉が風によって媒介されて移動し,受粉する花。受粉の様式としては原始的なものと考えられている。風媒花はふつう花被が発達せず,においも弱く,花粉は団塊をつくらず,他物に付着しやすい粘液や突起をもたず,小さくて空気中を浮遊しやすい。イネ科,カヤツリグサ科,ブナ科,キク科などに多く,裸子植物のほとんどすべては風媒花である。 風媒花の花粉がどの程度の範囲まで移動するかは確かではないが,大量に生産される花粉は,ジェット気流に乗ったりしてかなり広範囲に移動するようである。

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大辞林 第三版の解説

ふうばいか【風媒花】

風の媒介で受粉する花。一般に花弁は発達せず美しくない。イネ科・カヤツリグサ科・マツ科・イチョウ科などの花。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

風媒花
ふうばいか

花粉が風の力で雌しべの柱頭に運ばれて受粉する花をいう。花は美しくなく、芳香や蜜(みつ)の分泌もない。花粉は粘性がないが多数つくられ、小形で軽く飛散しやすい。このため数百メートル以上離れた雌しべに受粉することができるといわれる。しかし乾燥気候の地方では、風媒花が花粉症の原因となる。キク科の花粉は外部に複雑な突起があり、イネ科の雌しべの柱頭は羽毛状になるなど、風媒花は受粉に適した構造をもっている。湿原地帯では過去の花粉が泥炭層中に年代順に存在するため、花粉分析によって過去の気象や植生を知ることができる。風媒花は虫媒花より原始的な形と考えられている。[吉田精一]

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世界大百科事典内の風媒花の言及

【受粉】より

水媒花は花粉が水によって媒介されるもので,水生植物にふつうにみられ,水中で受粉するものと,水上で受粉するものがある。風媒花は花粉が空気中を浮遊して媒介されるもので,一般に花被をもたないか,もっていても目だたないものが多い。大量の花粉を産出して空気中に放散するので,人の鼻孔などに入ってアレルギー性疾患である花粉病の原因になったりする。…

【花】より

…エンドウやイチゴで知られているように,花が開く前にすでに受粉が終わっていることもあるが,普通は開花した後になんらかの方法で花粉が柱頭まで運ばれて受粉する。その方法には昆虫(虫媒花),鳥,コウモリなどの動物によるものと,風(風媒花)や水(水媒花)の無生物によるものに二大別される。前者では,昆虫などを誘うために美しい花が多く,においを出したり,蜜腺(スイカズラ),花盤(ミカン),腺体(ヤナギ)をもち,みつを分泌しているものも多い(図4)。…

【尾状花序群】より

…ブナ科,クルミ科など一群の双子葉植物は,獣の尾のような長い花序をもち,尾状花序群と呼ばれる。これらの植物群はいずれも木本で,主として風媒花であり,花は比較的単純な単性花で,花弁がないなどの共通した性質をもつので,無花弁類とも呼ばれる。被子植物の起源について,この無花弁類のような花弁のない単純な構造の花から花弁をもつ花が進化したとする立場をとれば,尾状花序群は最も原始的な植物群の一つであると考えられる。…

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