鳩車(読み)はとぐるま

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

鳩車
はとぐるま

張り子,木,土などでつくったハトに両輪をつけ,紐で引くようにした玩具。寺島良安の『和漢三才図会』は中国の車について,高さ約 6.5cm,長さ約 10cm,幅約 5cm,輪径約 6.5cm,親バトが子バトを負うている形を紹介している。日本でも平安時代から鎌倉時代にかけて小さな子供に楽しまれた。今日の鳩車は,むしろ飾り物用の民芸玩具に属し,特に長野県飯山,野沢地方で産するアケビのつるでつくった鳩車が有名。

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デジタル大辞泉の解説

はと‐ぐるま【×鳩車】

郷土玩具の一。粘土・木・(つる)などで鳩の形を作り、車をつけてひもで引くようにしたもの。

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大辞林 第三版の解説

はとぐるま【鳩車】

玩具の一。鳩の両側に車をつけ、ひもで引いて遊ぶもの。張り子のものが多い。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

鳩車
はとぐるま

鳩の形につくった玩具(がんぐ)。胴体の両側に車をつけ、紐(ひも)で幼児が引いて遊ぶ。中国では古くから流行し、日本では江戸時代から子供の遊び道具となった。鳩が頭を上下させ、豆をついばむ動作をするものなどもある。張り子製が多いが、長野県野沢温泉産の鳩車は、野生のアケビのつるを利用してつくられ、特異な郷土玩具として知られる。近くの善光寺境内でも売り始めたことから善光寺鳩車ともいう。[斎藤良輔]

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世界大百科事典内の鳩車の言及

【アケビ】より

…ミツバアケビのつるは,籠や玩具細工の材料となる。信州の鳩車(はとぐるま)は有名。
【アケビ科Lardizabalaceae
 メギ科,ツヅラフジ科に近縁な双子葉植物離弁花類の科。…

※「鳩車」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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