鳳城(読み)ホウジョウ

デジタル大辞泉 「鳳城」の意味・読み・例文・類語

ほう‐じょう〔‐ジヤウ〕【×鳳城】

中国の漢代、門に銅製鳳凰ほうおうを飾ったところから》宮城皇居。禁裡。
都。都城帝京

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「鳳城」の意味・読み・例文・類語

ほう‐じょう ‥ジャウ【鳳城】

〘名〙
① (中国で、漢の宮城の門に、銅製の鳳凰を飾ったところから) 天子の住まい。皇居。宮城。禁裏(きんり)
※本朝文粋(1060頃)一〇・遊円城寺上方詩序〈源英明〉「鳳城之左、有一道場」 〔王維‐早朝詩〕
② 天子の住まいのある都市。みやこ京師。帝京。〔文明本節用集(室町中)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「鳳城」の意味・わかりやすい解説

鳳城
ほうじょう / フォンチョン

中国、遼寧(りょうねい)省南東部にある県級市。丹東(たんとう)地級市に属する。人口59万(2012)。清(しん)代に鳳凰直隷撫民(ほうおうちょくれいぶみん)府(鳳凰庁)が置かれ、1913年鳳凰県となり、翌1914年鳳城県と改称、1985年満洲(まんしゅう)族自治県、1994年市となった。農林業が盛んで、米、タバコ、トウモロコシを産出し、とくに柞蚕(さくさん)の飼育で知られる。南部の鳳凰山は遼東(りょうとう)第一の景勝地といわれ、主峰の箭眼(せんがん)峰をはじめとして、大石棚(たいせきほう)、鳳凰洞などの名所に富む。また、鳳凰山と高麗(こうらい)山の間には周囲15~16キロメートルに及ぶ城跡(烏骨(うこつ)城)があり、城内には高句麗(こうくり)時代の墓群や多くの建築物の遺跡などがみつかっている。

[河野通博・編集部 2017年4月18日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

普及版 字通 「鳳城」の読み・字形・画数・意味

【鳳城】ほうじよう

長安

字通「鳳」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android