中国、遼寧(りょうねい)省南東部にある県級市。丹東(たんとう)地級市に属する。人口59万(2012)。清(しん)代に鳳凰直隷撫民(ほうおうちょくれいぶみん)府(鳳凰庁)が置かれ、1913年鳳凰県となり、翌1914年鳳城県と改称、1985年満洲(まんしゅう)族自治県、1994年市となった。農林業が盛んで、米、タバコ、トウモロコシを産出し、とくに柞蚕(さくさん)の飼育で知られる。南部の鳳凰山は遼東(りょうとう)第一の景勝地といわれ、主峰の箭眼(せんがん)峰をはじめとして、大石棚(たいせきほう)、鳳凰洞などの名所に富む。また、鳳凰山と高麗(こうらい)山の間には周囲15~16キロメートルに及ぶ城跡(烏骨(うこつ)城)があり、城内には高句麗(こうくり)時代の墓群や多くの建築物の遺跡などがみつかっている。
[河野通博・編集部 2017年4月18日]
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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