鹿島鳴秋(読み)カシマ メイシュウ

20世紀日本人名事典 「鹿島鳴秋」の解説

鹿島 鳴秋
カシマ メイシュウ

大正・昭和期の童謡詩人,童話作家



生年
明治24(1891)年5月9日

没年
昭和29(1954)年6月7日

出生地
東京・深川

本名
鹿島 佐太郎

経歴
大正初期に小学新報社をおこして「少年号」「少女号」などを発刊し、そこに多くの童謡や童話を発表する。童謡の代表作に「浜千鳥」「金魚昼寝」「お山のお猿」などがある。昭和期に入って事業に失敗し、満州に渡る。戦時中は「満州日日新聞」学芸部に勤め、戦後は日本コロムビア専属となった。その後は学校劇の創作が多かった。著書に「鹿島鳴秋童謡小曲集」のほか、童話集「キャベツのお家」「魔法のなしの木」「なまけものと神さま」、学校劇集「学校童謡劇集」「学校歌劇脚本集」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「鹿島鳴秋」の意味・わかりやすい解説

鹿島鳴秋
かしまめいしゅう
(1891―1954)

童謡詩人。東京・深川に生まれる。本名佐太郎。大正時代に清水かつら等とともに、主として雑誌『少女号』などに童謡を発表。代表的な作品に『浜千鳥』『金魚の昼寝』『お山のお猿』『おうち忘れて』などがあり、これらの作曲はみな弘田(ひろた)竜太郎である。広く愛唱された『浜千鳥』は1919年(大正8)の作で、亡くなったひとり娘をしのんで書いたものという。つくられた場所については、千葉県和田浦海岸、新潟県柏崎(かしわざき)海岸など諸説がある。著書に『鹿島鳴秋童謡小曲集』(1949)など。

鶴見正夫

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「鹿島鳴秋」の解説

鹿島鳴秋 かしま-めいしゅう

1891-1954 大正-昭和時代の詩人。
明治24年5月9日生まれ。清水かつららと雑誌「少女号」を刊行し,童謡を発表。代表作に「浜千鳥」「お山のお猿」などがあり,弘田竜太郎の作曲でひろく愛唱された。昭和29年6月7日死去。63歳。東京出身。本名は佐太郎。作品に「鹿島鳴秋童謡小曲集」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「鹿島鳴秋」の解説

鹿島 鳴秋 (かしま めいしゅう)

生年月日:1891年5月9日
大正時代;昭和時代の童謡詩人;童話作家
1954年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android