黄文大伴(読み)きぶみの おおとも

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「黄文大伴」の解説

黄文大伴 きぶみの-おおとも

?-710 飛鳥(あすか)時代の武人
壬申(じんしん)の乱の際,大海人(おおあまの)皇子(天武天皇)の命令で,大分恵尺(おおきだの-えさか)らとともに吉野から飛鳥古京の留守司高坂(たかさか)王のもとにいき駅鈴をもとめるが,発給を拒否される。大宝(たいほう)3年山背守(やましろのかみ)となった。和銅3年10月14日死去。姓は黄書ともかく。

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朝日日本歴史人物事典 「黄文大伴」の解説

黄文大伴

没年:和銅3.10.14(710.11.9)
生年:生年不詳
壬申の乱(672)の大海人皇子(のちの天武天皇)側の功臣。吉野から倭京(奈良県明日香村)に駅鈴をとりに遣わされたり,のち大海人皇子軍に合流して活躍。その功により功封100戸を賜った。持統1(687)年当時直大肆(従五位上相当)。大宝3(703)年7月に正五位下山背守。死後,正四位下を贈られた。

(寺崎保広)

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