出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
黒鍬之者または黒鍬者ともいう。戦国時代には、築城、道づくり、武器・兵糧米の運搬、敵陣の破壊や死体の収容などに従う軽輩をいう。江戸時代には作事奉行(さくじぶぎょう)の支配に属し、組、組頭(くみがしら)の編成で江戸城の警備、防火、土木工事にあたり、城内の掃除や草取り、荷物運搬の雑用に働いた。身分は、脇差(わきざし)だけは許された中間(ちゅうげん)、小者(こもの)と同列であり、当初は苗字(みょうじ)は許されなかった。食禄(しょくろく)12俵一人扶持(ぶち)、頭(かしら)は100俵。1731年(享保16)には人数430人。なお、これとは別に江戸後期に農村でも農民の階層分化の進行に伴い貧農のなかから出稼ぎにより、田畑の耕作、堤防・道路工事に従う者がいたが、これらの日雇労務者や出先で定住する者を黒鍬と称していた。
[村上 直]
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…耕刃が柄に鋭角状にとりつけられた人力農具で,柄を手でにぎり,耕刃を地面に強くあるいは軽くうちつけて使用する。すき(犂),掘棒とならぶ代表的な耕具で,くわを主要耕具とするくわ農耕地帯は熱帯にあり,バナナやタロイモの分布範囲とほぼ対応しているが,そのうちメラネシア,ポリネシアでは掘棒と,また南~東南アジアではすきと併存している。温帯のすき農耕地帯でも補助農具として広く使用されている。大航海時代以前の南北アメリカではすきがなく,くわ農耕が温帯まで広がり,熱帯では掘棒と併存していた。…
※「黒鍬」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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