鼻っ柱(読み)ハナッパシラ

デジタル大辞泉 「鼻っ柱」の意味・読み・例文・類語

はなっ‐ぱしら【鼻っ柱】

《「はなばしら」の音変化》人と張り合って負けまいとする意気向こう意気負けん気。鼻っぱし。鼻っぱり。
[類語]強い気強いたくましい気丈気丈夫気骨気概骨っ節反骨確り心丈夫闘魂覇気闘志胆力度胸糞度胸士気根性負けじ魂負けん気利かん気勝ち気強気向こう意気鼻っぱし負けず嫌いファイトガッツ

はな‐ばしら【鼻柱】

鼻の左右の穴を隔てている部分鼻中隔
鼻を隆起させている軟骨。また、鼻の隆起。鼻梁びりょう鼻筋
はなっぱしら」に同じ。「鼻柱を折る」
[類語]鼻筋鼻梁

び‐ちゅう【鼻柱】

はなばしら」に同じ。

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精選版 日本国語大辞典 「鼻っ柱」の意味・読み・例文・類語

はな‐ばしら【鼻柱・鼻梁】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 鼻の左右の穴を隔てている中央の肉。鼻の障子
  3. 鼻を盛りあがらせている骨。また、鼻筋。はなみね。〔十巻本和名抄(934頃)〕
    1. [初出の実例]「私の鼻柱(ハナバシラ)を、遊女の如く売物には致さず」(出典浮世草子西鶴織留(1694)四)
  4. 相手と張り合って負けまいとする気持。また、自分の才能などを自慢するような様子。鼻端
    1. [初出の実例]「世上の自慢の鼻梁(ハナバシラ)をグンといふほど見しらせ給へ」(出典:洒落本・雑文穿袋(1779)跋)

はなっ‐ぱしら【鼻柱】

  1. 〘 名詞 〙 「はなばしら(鼻柱)」の変化した語。
    1. [初出の実例]「先でなけなしの鼻ッぱしらを捻られたもんだから」(出典:滑稽本・七偏人(1857‐63)二)

び‐ちゅう【鼻柱】

  1. 〘 名詞 〙はなばしら(鼻柱)

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