アブラナ科の多年生水生植物で,ウォータークレスwatercress,オランダガラシ,ミズガラシ,クレッソンともいう。ヨーロッパの原産で,日本には1870-71年に渡来し,急流の川岸,緩流の小川に群生し,野生化している。茎は軟らかく,下部はやや水平に,上部は斜め,または直立して伸び,50cmに達する。茎の各節から容易に発根するので挿苗による繁殖が一般に行われている。葉は羽状複葉,互生していて濃緑色であるが,冬はやや褐色をおびる。花は白色で小さく,4~9月分枝上に総状花序をつける。種子は小さく,淡赤褐色である。品種は分化していない。栽培は水田や緩流で行われる。摘取り後は葉腋(ようえき)から旺盛な新芽がでるので,厳冬を除き年中採れる。淡い辛みと香りがあり,洋食ではサラダ,魚肉料理のつまに,和食では浸し物,みそ汁,なべ物,蒸物に用いる。
執筆者:高橋 文次郎
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報
…若葉や花序はカラシナ特有の辛みがあり,漬物にするとおいしい。(2)オランダガラシNasturtium officinale R.Br. ヨーロッパ原産。栽培品はクレソンの名でサラダや,肉料理の添えものに広く利用されている。…
…これは前述のトルヌードを揚げた薄切りパンの上に置き,上にフォアグラとトリュフを添えるものである。
[付合せとソース]
付合せとして最も一般的なのは,フライドポテトとクレソンである。このほかニンジンのグラッセ,インゲンのバターいため,ホウレンソウのクリーム煮など,温かく調理したものを添えるのがふつうである。…
※「クレソン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
世界各地で古くから行われている遊戯の一つ。日本では,小豆,米,じゅず玉などを小袋に詰め,5~7個の袋を組として,これらを連続して空中に投げ上げ,落さないように両手または片手で取りさばき,投げ玉の数や継...
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