中原 実(読み)ナカハラ ミノル

20世紀日本人名事典 「中原 実」の解説

中原 実
ナカハラ ミノル

大正・昭和期の洋画家 日本歯科大学名誉学長。



生年
明治26(1893)年2月4日

没年
平成2(1990)年10月15日

出生地
東京麴町

学歴〔年〕
日本歯医専〔大正4年〕卒,ハーバード大学〔大正7年〕卒

学位〔年〕
医学博士

主な受賞名〔年〕
藍綬褒章〔昭和36年〕,紺綬褒章〔昭和38年〕,勲二等瑞宝章〔昭和41年〕,勲二等旭日重光章〔昭和48年〕

経歴
大正12年まで欧州各地に滞在。フランス陸軍病院に勤務ののち、日本歯科医教授。昭和16年より同理事長を兼任。24年日本歯大学長に就任。37年以来日本歯科医師会会長に4選。一方、洋画家としても活躍。フランス滞在時、グラン・ショミエールに学び、大正12年二科展に初入選。13年画廊九段を開設、14年単位三科を創立。昭和18年二科会会員、34年理事、のち名誉理事。絵画制作の他、評論、演劇活動等、多方面で前衛美術の発展に貢献。著書に「医療問題」などのほか、「中原実画集」「絵画(評論集)」がある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「中原 実」の解説

中原実 なかはら-みのる

1893-1990 大正-昭和時代の歯科医学者,洋画家。
明治26年2月4日生まれ。中原市五郎長男。フランスにいき,歯科軍医をつとめるかたわら絵画をまなぶ。大正12年母校日本歯科医専の教授となり,昭和24年後身の日本歯大学長。日本歯科医師会会長をつとめた。二科展に出品し,二科会会員,理事。平成2年10月15日死去。97歳。東京出身。作品に「モジリアニの美しき家婦」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

百科事典マイペディア 「中原 実」の意味・わかりやすい解説

中原実【なかはらみのる】

画家。東京生れ。1918年ハーバード大学卒,渡仏。フランス陸軍の歯科医を務めながら美術を学ぶ。1923年帰国,二科展入選。アクション,単位三科を結成,画廊〈九段〉を開設するなど,大正期新興美術運動の中心的存在となった。1962年日本歯科医師会会長。

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