九段(読み)くだん

デジタル大辞泉の解説

くだん【九段】

東京都千代田区西部の地名江戸時代に9層の石段を築いて幕府の御用屋敷を造り、九段屋敷と呼んだところからの名。靖国神社がある。

くだん【九段】[曲名]

箏曲(そうきょく)の段物の一。九段の調
生田流山田流で、「六段」にならって作られた曲。
八橋流で、「六段」とその後半三段を続けて演奏する形式の曲。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

百科事典マイペディアの解説

九段【くだん】

東京都千代田区の一地区。山手台地から神田へ下る九段坂とその両側をいい,江戸時代,坂は9層の石段で築かれ,幕府の御用屋敷(九段屋敷)があった。学校が多く,坂上靖国神社坂下区役所,九段会館,昭和館があり,東端は地下鉄九段下駅,西端はJR,地下鉄市ヶ谷駅に接する。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

大辞林 第三版の解説

くだん【九段】

東京都千代田区西部の地名。九段坂上に靖国神社がある。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

九段
くだん

東京都千代田区西部の地区。麹町(こうじまち)台から神田(かんだ)方面へ下る坂(九段坂)に、江戸時代、9層の石段を築き、幕府の御用屋敷を建て九段屋敷と称したことが地名の由来。台地上に1869年(明治2)東京招魂(しょうこん)社が設立、1879年靖国神社(やすくにじんじゃ)と改称し、九段の名は靖国神社の別称として全国に知れ渡った。なお急坂は関東大震災後改修され現在のようになった。内堀の牛ヶ淵(うしがふち)に沿って旧軍人会館の九段会館(2011年廃業)、戦中・戦後の国民生活の資料を集めた博物館の昭和館などがあり、千鳥ヶ淵(ちどりがふち)に沿ってサクラ並木の遊歩道が美しい。靖国神社には1890年建立した日本最初の銅像大村益次郎(ますじろう)の像、日本一の大鳥居(高さ25メートル、1974年再建)がある。九段北と九段南を分ける靖国通りに都営地下鉄新宿線が通り、九段下駅では東京メトロ東西線・半蔵門線と連絡する。[沢田 清]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典の解説

く‐だん【九段】

[1] 〘名〙 囲碁将棋などの段位の一つ。囲碁や将棋では、昔は段位の最高は八段で、名人が九段に相当するとされていたが、戦後新しい基準を設けて九段位が作られた。
[2]
[一] 箏曲。いわゆる段物(だんもの)の曲で、八橋検校作の「六段の調(しらべ)」と「八段の調」に続けて上方で作曲された。
[二] (江戸時代、急傾斜の坂道に九層の石段がつくられ、その坂が九段坂とよばれたことにちなむ) 東京都千代田区北西部の地名。靖国神社がある。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

ミュージックの日

3月19日。1991年、日本音楽家ユニオンが制定。音楽家・ミュージシャンの現状の理解を求め、改善に向けてのPRイベントを行う。日付は「319(ミュージック)」の語呂合わせから。...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

九段の関連情報