東京都千代田区西部の地区。麹町(こうじまち)台から神田(かんだ)方面へ下る坂(九段坂)に、江戸時代、9層の石段を築き、幕府の御用屋敷を建て九段屋敷と称したことが地名の由来。台地上に1869年(明治2)東京招魂(しょうこん)社が設立、1879年靖国神社(やすくにじんじゃ)と改称し、九段の名は靖国神社の別称として全国に知れ渡った。なお九段坂は当初は急坂であったが、関東大震災後改修され現在のようになった。内堀の牛ヶ淵(うしがふち)に沿って旧軍人会館の九段会館(2011年廃業)、戦中・戦後の国民生活の資料を集めた博物館の昭和館などがあり、千鳥ヶ淵(ちどりがふち)に沿ってサクラ並木の遊歩道が美しい。靖国神社には1890年建立した日本最初の銅像大村益次郎(ますじろう)の像、日本一の大鳥居(高さ25メートル、1974年再建)がある。九段北と九段南を分ける靖国通りに都営地下鉄新宿線が通り、九段下駅では東京地下鉄東西線・半蔵門線と連絡する。
[沢田 清]
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