今井邦子(読み)イマイクニコ

デジタル大辞泉 「今井邦子」の意味・読み・例文・類語

いまい‐くにこ〔いまゐ‐〕【今井邦子】

[1890~1948]歌人徳島の生まれ。旧姓山田本名、くにえ。「アララギ」に加入し、島木赤彦門下の女流歌人として活躍した。歌誌明日香」を創刊歌集片々」「紫草」など。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「今井邦子」の意味・読み・例文・類語

いまい‐くにこ【今井邦子】

  1. 女性歌人。本名邦枝。徳島県出身。アララギ派の島木赤彦に学び、歌誌「明日香(あすか)」を創刊。歌集「片々」「紫草」など。明治二三~昭和二三年(一八九〇‐一九四八

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

20世紀日本人名事典 「今井邦子」の解説

今井 邦子
イマイ クニコ

大正・昭和期の歌人



生年
明治23(1890)年5月31日

没年
昭和23(1948)年7月15日

出生地
徳島県徳島市

出身地
長野県

本名
今井 くにえ

旧姓(旧名)
山田

学歴〔年〕
諏訪高女卒

経歴
3歳のとき長野県下諏訪町の祖父母に引き取られる。明治40年頃、17歳で「女子文壇」に投稿。諏訪高女卒業後、中央新聞の記者となり、44年結婚。大正5年「アララギ」に入会、島木赤彦に師事。この間、児童読み物も執筆し、少女小説「白い鳥よ」、童話集「笛吹く天人」を刊行。昭和6年歌集「紫草」を刊行。10年「アララギ」を退会。11年「明日香」を創刊し主宰。13年「明日香路」を刊し、昭和の代表的女流歌人の位置に立つ。ほかの歌集に「こぼれ梅」今井邦子短歌全集」など。また、「秋鳥集」「歌と随筆」「万葉読本」「清少納言紫式部」など評論随筆集、研究書も数多く刊行している。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「今井邦子」の意味・わかりやすい解説

今井邦子
いまいくにこ
(1890―1948)

歌人。旧姓山田、本名くにえ。父の任地の徳島市に生まれ、のち長野県下諏訪(しもすわ)に移る。少女時代より『少女界』『女子文壇』などに詩歌を投じ、上京して一時新聞記者も勤めた。1916年(大正5)歌誌『アララギ』に加入し、島木赤彦門の女流歌人として活躍。その作品は、初期の浪漫(ろうまん)的なものから、写実的な詠風に移り、その傾向を生涯押し進めた。36年(昭和11)女流歌誌『明日香(あすか)』を創刊。歌集に『片々』(1915)、『紫草(むらさきぐさ)』(1931)、『こぼれ梅』(1950)などがある。

宮地伸一

 血を分けし母と子なれどつきつめし悩みは言はず一つ家に居て

『『今井邦子短歌全集』全一巻(1970・短歌新聞社)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「今井邦子」の解説

今井邦子 いまい-くにこ

1890-1948 大正-昭和時代の歌人。
明治23年5月31日生まれ。大正5年「アララギ」にくわわり,島木赤彦にまなぶ。昭和11年女性だけの歌誌「明日香(あすか)」を創刊,主宰した。昭和23年7月15日死去。59歳。徳島県出身。諏訪高女卒。旧姓は山田。本名はくにえ。歌集に「紫草」「明日香路」「こぼれ梅」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「今井邦子」の解説

今井 邦子 (いまい くにこ)

生年月日:1890年5月31日
大正時代;昭和時代の歌人
1948年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android