溝口 三郎(読み)ミゾグチ サブロウ

20世紀日本人名事典 「溝口 三郎」の解説

溝口 三郎
ミゾグチ サブロウ

昭和期の農林行政官,農業土木学者



生年
明治26(1893)年11月26日

没年
昭和37(1962)年9月10日

出生地
長野県

学歴〔年〕
東京帝大農科大学〔大正9年〕卒

学位〔年〕
農学博士〔昭和24年〕

経歴
新潟県技師、青森県耕地課長、三本木原、田沢湖疎水各国営開墾事務所長、農林省耕地課長、同建設部長などを歴任、昭和24年退官。25年参院議員に当選緑風会にあって、労働政務次官を務めた。その後農地開発機械公団顧問、日本農業土木コンサルタンツ顧問、河川水温調査会副会長。戦前戦後農地造成土地改良事業推進に貢献、また潅漑水温問題について多くの研究業績を残した。著書に「開拓論」「潅漑排水」「土地改良」などがある。


溝口 三郎
ミゾグチ サブロウ

大正・昭和期の美術史家



生年
明治29(1896)年8月10日

没年
昭和48(1973)年1月1日

出生地
東京

学歴〔年〕
東京美術学校漆工科本科〔大正5年〕卒

経歴
美校研究科で漆芸史を研究、舞台美術にも関係。以後漆工品修理、模造手腕発揮、大正12〜14年に国宝扇散蒔絵手箱、同籬菊蒔絵硯箱、舟橋蒔絵硯箱などを模造し有名になった。昭和3年東京帝室博物館嘱託。戦後続いて国立となった同館に勤務、漆工史を専攻、工芸課長となった。36年退職、ホテルの室内装飾などに従事

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「溝口 三郎」の解説

溝口三郎(1) みぞぐち-さぶろう

1893-1962 昭和時代官僚,農業土木技術者。
明治26年11月26日生まれ。秋田県田沢疎水などの開墾国営事務所長,農林省耕地課長,開拓局建設部長を歴任。土地改良事業を推進した。昭和25年参議院議員。昭和37年9月10日死去。68歳。長野県出身。東京帝大卒。著作に「開拓論」など。

溝口三郎(2) みぞぐち-さぶろう

1896-1973 大正-昭和時代の漆芸家,美術史家。
明治29年8月10日生まれ。漆芸品修理,国宝の模作に従事。昭和3年東京帝室博物館嘱託となり,戦後は東京国立博物館工芸課長をつとめた。昭和48年1月1日死去。76歳。東京出身。東京美術学校(現東京芸大)卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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