田中 純(読み)タナカ ジュン

20世紀日本人名事典 「田中 純」の解説

田中 純
タナカ ジュン

大正・昭和期の小説家,評論家



生年
明治23(1890)年1月19日

没年
昭和41(1966)年4月20日

出生地
広島市

学歴〔年〕
早稲田大学英文科〔大正4年〕卒

経歴
早くから「露西亜文芸の主潮」をはじめツルゲーネフの「ルーヂン」「処女地」を翻訳刊行する。のち春陽堂に入社し「新小説」の編集主任となる。大正8年「人間」の創刊に参加し、この頃から創作活動もし「妻」などを発表。ドライザーの「アメリカ悲劇」を翻訳するなど、小説、戯曲評論、翻訳と幅広く活躍した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「田中 純」の解説

田中純(2) たなか-じゅん

1960- 昭和後期-平成時代の思想史学者。
昭和35年2月27日生まれ。国際交流基金勤務などをへて,平成7年東大助教授(現・東大大学院准教授)。専門は表象文化論,思想史,都市論。平成14年「アビ・ヴァールブルク─記憶迷宮」でサントリー学芸賞。20年「都市の詩学─場所の記憶と徴候」で芸術選奨文部科学大臣新人賞。21年「政治美学権力と表象」で毎日出版文化賞。宮城県出身。東大卒。

田中純(1) たなか-じゅん

1890-1966 大正-昭和時代の小説家。
明治23年1月19日生まれ。「新小説」の編集主任をへて,大正8年里見弴(とん)らと「人間」を創刊。翌年発表の「妻」が代表作。ドライサーの「アメリカの悲劇」やツルゲーネフらの翻訳があり,戦後の作品に「作家横顔」など。昭和41年4月20日死去。76歳。広島県出身。早大卒。本名は純(あつし)。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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