電子新聞(読み)でんししんぶん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「電子新聞」の意味・わかりやすい解説

電子新聞
でんししんぶん

新聞の情報をインターネットを経由して読者に届けるシステム。会員制のワールド・ワイド・ウェブ WWWに掲載した電子新聞に読者がアクセスし必要な情報を引き出すプル型と,電子メールなどで読者に電子新聞の電子ファイルを配信するプッシュ型がある。文書を読む端末パーソナル・コンピュータのほか,携帯電話スマートフォン)や携帯型端末などがある。紙媒体に比べ,紙,印刷輸送などの費用がかからない,速報能力が高い,記事の長さの制限がない,データベース機能と連携が可能,動画などのマルチメディアが利用可能,個人の指向に合わせたカスタマイズが可能といった,IT(情報技術)の特色をいかした利点がある。一方,携帯性,一覧性,各ニュースの重要度の差別化など従来の紙媒体がもっていた利点をすべていかしうるシステムの実現は難しい。また,無償情報があふれるインターネット社会での紙媒体と電子媒体共存などは,新聞業界全体の課題である。(→電子出版

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図書館情報学用語辞典 第5版 「電子新聞」の解説

電子新聞

通信手段を用いて不特定多数の人々に対して主として最新のニュースや評論を短い間隔で定期的に配信する情報サービス.電子新聞は,特定の購読者に対して実際に印刷された紙面と同じ内容を配信するものと,印刷された新聞とは異なるレイアウトにより不特定多数に発信するものがある.前者では専用ソフトウェアが必要であり,後者では必要ないが,記事の数や分量が少なく,写真なども限られている場合が多い.広義には,過去に印刷刊行された新聞や配信された電子新聞を電子メディアに蓄積し,検索,表示できるようにした新聞記事データベースを含む.

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ASCII.jpデジタル用語辞典 「電子新聞」の解説

電子新聞

テレビ放送のVBI(VBI:Vertical Blanking Interval、垂直帰線消去期間)を利用した情報サービスの1つ。この電子新聞では、有償で新聞情報などを配信する。フジサンケイグループが推進している。

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