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電子出版 でんししゅっぱん

知恵蔵の解説

電子出版

広義には出版物の電子化(デジタル化)。電子化された出版物の総称としても用いられる。電子図書、電子ブックとも。出版物のコンテンツを収めたCD‐ROMソフトやインターネット配信の電子書籍の売り上げは、推定45億円程度(「電子書籍ビジネス報告書2005」)で前年比2.5倍。総タイトル数は推定約6万点(前年比2万点増)。

(村上信明 出版流通ライター / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について | 情報

百科事典マイペディアの解説

電子出版【でんししゅっぱん】

電子化された出版および電子化された出版物の総称。デジタル出版とも。最近では,電子化された出版物については電子書籍という呼称が一般的である。当初は紙・印刷の出版に関して編集から印刷工程にいたるまで全工程をコンピューター化した出版をさしたが,現在は,過去に紙・印刷で出版された既刊書をフォーマットの如何を問わず電子化して出版することから,紙・印刷の出版を想定せずに初めからデジタル化された書籍や雑誌の出版までを含んだ言葉として用いられている。
→関連項目DTP電子ブック

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト百科事典マイペディアについて | 情報

IT用語がわかる辞典の解説

でんししゅっぱん【電子出版】

文字や画像の情報をデジタル化して提供する出版活動の総称。従来の書籍や雑誌のような紙媒体ではなく、CD-ROMに収録したりインターネットを通じて配信したりするデジタルコンテンツ一種

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大辞林 第三版の解説

でんししゅっぱん【電子出版】

従来の印刷による出版に対し、文字・音声・動画などのデジタル-データを CD - ROM に収めて販売したり、インターネットで配信したりすること。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

電子出版
でんししゅっぱん
electronic publishing

印刷物である本,雑誌,新聞などの出版物を,情報技術を使ってコンピュータなどの端末上で印刷物と同様に閲覧できる情報にするシステム。出版文化においては 15世紀のヨハネス・グーテンベルクによる活版印刷の発明以来の革命といわれる。電子情報を出版物の形態にするには,掲載する文章や画像という情報の内容だけでなく,文字の形や大きさの指定,画像の大きさや解像度の指定,それらの各要素を配置するレイアウトの指定など,多様な情報を端末画面上で表現しなければならない。出版物の制作が電子化され,これらの課題は実現しているが,紙の本の代替物にするには,ページをめくるなど紙の本を読むのと同様なインターフェースをもち,本と同様の携帯性を実現した端末も重要である。電子出版が実現すると,原稿作成から出版までの期間短縮,紙や印刷,在庫管理や輸送などの中間コストの削減が可能となり,さらに読者は保存場所の問題が解決されるなど,著者,出版者,読者に有益なことが多い。学術雑誌の電子出版化は PDFというファイルフォーマット文書を使ったいわゆる電子ジャーナルで実現されているが,一般の書籍には標準となる規格はまだない。電子出版物の入手は,インターネットを通じたワールド・ワイド・ウェブ WWW上の電子書店などを通じて行なう。新刊だけでなく既刊本もイメージスキャナで読み取って電子ファイル化し,電子図書館を構築するプロジェクトも始まった。一方,著作権の侵害となるコピーの防止などが課題である。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について | 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

電子出版
でんししゅっぱん
electronic publishing

出版物を電子的データに変換して記録メディアに格納し頒布する出版形式をいう。おもに「電子出版」は、電子コンテンツをメディアに搭載したパッケージを利用して販売するなど、物流を伴うという点で「電子書籍」と区別される。
 電子出版は、1980年代に入ってパーソナルコンピュータ(パソコン)の機能が向上し、文字、画像、音声、動画などが手軽に使える電子技術として登場し、検索機能などを利用することによって、従来の紙による出版物では不可能であった新しい使い方を実現する手段として、一定のジャンルを形成している。
 1990年代なかばにはフロッピーディスク、次にCD-ROM(ロム)、そしてDVD-ROMなど、電子出版はその時代の一般的に普及している記録メディアを利用して、そのつど姿を変えて流通・販売されてきた。
 なかでも注目すべきは、1990年代からソニーが提案してきた電子ブックをきっかけに、メーカー各社が辞書に特化した専用機を発売し始め、『広辞苑』(岩波書店)をはじめ『ジーニアス』(大修館)、『リーダーズ・プラス』(研究社)といった有名辞典などのデータが提供され、この分野がその後、新しい辞書専用機市場を確立してきたことである。
 辞書専用機とは、小型のハードウェアの中に辞書・事典データを格納し、「辞書を引く」機能に特化した専用端末として商品化されているものをいう。検索機能や外国語の発音、カラー図版や動画などまでを表現できる電子辞書・事典類は、紙による辞書・事典類の欠点である巻数の多さやページの厚さなどを補って、軽量コンパクトでつねに携帯することを可能にし、また複数の辞書を同時に検索する串刺し検索ができるなど電子出版・電子書籍ならではの機能が高く評価され、紙による辞書・事典にかわる新しい市場を形成している。[鈴木雄介]
『電子出版研究会編『電子出版』(1986・日本能率協会) ▽合庭惇著『デジタル知識社会の構図 電子出版・電子図書館・情報社会』(1999・産業図書) ▽室謙二責任編集『大議論それでも本に未来はある(本とコンピュータ叢書)』(2001・大日本印刷株式会社ICC本部)』

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について | 情報 凡例

図書館情報学用語辞典の解説

電子出版

読者がアクセスする最終的な流通形態に電子メディアを用いて,著作物を一般に頒布する行為.読者がコンピュータや専用機器を利用することを前提とした出版形態.電子出版は,印刷資料か,それに若干の音声,動画を加えた著作物の電子メディア化であり,音声中心,動画中心の著作物を電子メディアで頒布しても通常は電子出版とはいわない.電子出版に利用される電子メディアは,パッケージ系メディアとネットワーク系メディアに分かれる.後者を利用した電子出版は,物理的実体を何ら複製しないという点を始めとして,従来の出版とは根本的に異なる性格を有している.

出典|図書館情報学用語辞典 第4版図書館情報学用語辞典について | 情報

世界大百科事典内の電子出版の言及

【電子図書館】より

… 一方,1980年代半ばにはコンピューターの大容量記憶媒体のひとつであるCD-ROMが登場した。当初は高価であったCD-ROMも,パーソナルコンピューターの普及とともに身近な媒体として使われるようになり,紙によって配布されていた大容量の出版データをCD-ROMに収納して配信する電子出版という新しいジャンルが形成されることとなった。 図書館は伝統的には,印刷技術によって紙の上に固定された文字・画像情報である書籍や逐次刊行物の収蔵庫として機能してきたが,現代における文化・芸術表現の多様化とともに音楽情報や映像情報なども収集の対象としてきている。…

※「電子出版」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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