マルチメディア(読み)まるちめでぃあ(英語表記)multimedia

翻訳|multimedia

日本大百科全書(ニッポニカ) 「マルチメディア」の意味・わかりやすい解説

マルチメディア
まるちめでぃあ
multimedia

アニメーション、ビデオ映像、静止画音声、文字などの情報をデジタルデータ化して、ユーザーの意志に応じてコンピュータ上で一括処理して組み合わせ、効果的に提供するシステム。マルチメディア装置としては個人用パソコンのほかに、ビジネスではテレビ会議など種々のオフィスシステム、家庭では対話型テレビや高性能テレビ電話などが考えられる。現在ではCD-ROMやDVDなどの各種メディアに記録された種々の情報や、インターネットなどのネットワーク経由で入手したデジタルデータをパソコンで読み出すものなどが開発されている。ここには、相互に関連するマルチメディア情報をコンピュータ上で参照できるハイパーメディアも含まれている。また、種々かつ膨大な情報をデジタル化して大型の記憶媒体に入れ、これを伝送容量数ギガビット毎秒の光ファイバーで各家庭で利用する方法をも含めて種々の開発が進められている。マルチメディアは1960年代はフィルムスライド、ステレオサウンドを用いた劇場をつくる手法を表すものとしてアメリカに登場、今日の意味で広く使われるようになったのは1980年代からである。

[岩田倫典]

『マルチメディア事典編集委員会編『マルチメディア事典』(1996・工業調査会)』『長尾真・安西祐一郎他著『マルチメディア情報学の基礎』(1999・岩波書店)』『通産省機械情報産業局監修『マルチメディア白書2000』(2000・マルチメディアコンテンツ振興協会)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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