CMS(読み)シーエムエス

デジタル大辞泉 「CMS」の意味・読み・例文・類語

シー‐エム‐エス【CMS】[Compact Muon Solenoid]

Compact Muon SolenoidCERNセルンLHC加速器に設置された粒子検出器の一つ。陽子衝突実験でできた未知の素粒子崩壊によって生じるμ粒子を観測するために用いられる。直径15メートル、長さ21メートル、総重量1万4000トン。
[補説]実験には世界40か国以上の大学・研究機関が参加しているが、日本からは参加していない。LHCには別の地点にも同種の実験装置ATLASが設置され、2012年にCMSと同じく質量を与える役割を果たすヒッグス粒子と思われる新たな粒子を発見した。

シー‐エム‐エス【CMS】[camera monitoring system]

camera monitoring system》⇒カメラモニタリングシステム

シー‐エム‐エス【CMS】[cash management service]

cash management service》企業に対する銀行の資金管理サービス。銀行と企業のコンピューター通信回線で結び、集中的な資金管理や金融情報の提供などを行う。

シー‐エム‐エス【CMS】[Collision Mitigation brake System]

Collision Mitigation brake System》追突軽減ブレーキシステム自動車が前走車に接近しすぎた際に自動的にブレーキをかけるシステム。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「CMS」の意味・わかりやすい解説

CMS
しーえむえす

ウェブサイトの制作や運営を容易にするシステム、およびそれを可能にするソフトウェアのこと。ウェブページを構成するコンテンツ(掲載内容)やレイアウト割付け)、リンクなどの要素を分離することにより、それぞれの変更、更新、追加作業が他の要素に影響を及ぼさずに、複数ページやウェブサイト全体を一元的に管理できる。content(s) management systemの略で、コンテンツ管理システムともいう。

 サイトの構造が複雑でも、全体に共通性をもたせた見やすいウェブサイトを構築することが可能。また、ユーザーにHTMLCSS(カスケーディング・スタイル・シートcascading style sheets)などの専門知識がなくても、一般的なウェブブラウザー上からテキストや画像、動画などのコンテンツを追加するだけでページを更新できるため、コストの削減や効率的なサイト運営が可能である。新たに追加したコンテンツは、登録されたテンプレート(雛型(ひながた))の指定に沿って割り付けられ、新しいウェブページとして自動的に生成される。ページごとのメニューや新着情報の表示、リンク情報の変更なども自動的に行われる。

 CMSには機能や規模に応じたさまざまな形式があり、パソコン用と携帯電話やスマートフォン向けのウェブサイトを統合的に管理する、マルチデバイス対応機能が重要視されるようになっている。企業のウェブサイトの場合はCMS専用のサーバーを設けるASP(application service provider)型の運用が主だが、CMS専用サーバーをクラウド上に置くことで、サーバーの準備や運用が不要になるサービスも普及しつつある。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ASCII.jpデジタル用語辞典 「CMS」の解説

CMS

HTMLやCSSを直接操作することなく、高機能なWebサイトを手軽に構築するためのソフトウェア。ニュース、掲示板、フォトアルバムといったモジュールを選択・設定するだけで、目的に合わせたWebサイトが構築できる。サイトデザインの「テンプレート」(ひな型)を用意しているものもあり、これにより画像やデザインを自動・半自動的に作成、効率的にサイトを構築・管理できる。代表的なCMSに、Drupal、Joomla!、XOOPS、Zopeなどがある。ブログシステムのMovable Type、WordPressもCMSといえる。

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ホームページ制作用語集 「CMS」の解説

CMS

Content Management Systemの略。コンテンツ管理システムとも呼ばれ、テキストや画像、レイアウト情報などを一元的に保存・管理し、サイトを構築したり編集したりするソフトウェアのこと。

出典 (株)ネットプロホームページ制作用語集について 情報

世界大百科事典(旧版)内のCMSの言及

【アングリカン・チャーチ】より

…安定したかに見えた国教会体制はスチュアート朝の登場によって危うくされ,1640年,絶対王政と結びついた主教制と祈禱書は廃止されたが,60年王政復古とともに再確立し,ピューリタンは信従を拒否して非国教徒となり,88年の名誉革命後は自由教会を形成した。 イギリス国民の海外進出とともに始まるアングリカン・チャーチの海外伝道は福音宣教協会(Society for the Propagation of the Gospel in foreign parts,略称SPG)と教会宣教協会(Church Missionary Society,略称CMS)によって進められ,オックスフォード運動以後は,前者がアングロ・カトリック主義を,後者が低教会派の福音主義を標榜して世界各地で伝道に努めた。日本では1859年アメリカ聖公会のC.M.ウィリアムズとリギンズJohn Ligginsが最初の宣教師として伝道を開始し,CMSが69年,SPGがその4年後に最初の宣教師を送り込んだ。…

【石炭】より

…油を使わない方法として水と混合したCWS(coal‐water‐slurry)があり,この場合はできるだけ高濃度のスラリーにすることがとくに重要である。燃料として見れば水は無用のものであるから,これに代わってメタノールを用いたのがCMS(coal‐methanol‐slurry)であり,メタノールは石炭ガス化ガスから合成できる。これら石炭と液体との混合物を総称してCLM(coal‐liquid‐mixture)という呼び方もある。…

【石炭】より

…油を使わない方法として水と混合したCWS(coal‐water‐slurry)があり,この場合はできるだけ高濃度のスラリーにすることがとくに重要である。燃料として見れば水は無用のものであるから,これに代わってメタノールを用いたのがCMS(coal‐methanol‐slurry)であり,メタノールは石炭ガス化ガスから合成できる。これら石炭と液体との混合物を総称してCLM(coal‐liquid‐mixture)という呼び方もある。…

【チャーチ・ミッショナリー・ソサエティ】より

…英国聖公会宣教協会と訳されている伝道団体。略称CMS。1799年設立。…

※「CMS」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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