MRF(読み)エムアールエフ(その他表記)Money Reserve Fund

デジタル大辞泉 「MRF」の意味・読み・例文・類語

エム‐アール‐エフ【MRF】[money reserve fund]

money reserve fund証券総合口座として用いる、オープン型公社債投資信託。1円以上1円単位で購入でき、毎日計上される収益は1か月分まとめて再投資されるので複利運用が期待できる。引き出しが自由で流動性が高いため、安全な高格付け債券CPコマーシャルペーパー)、CD譲渡性預金)などの短期金融商品で運用される。証券会社が扱う金融商品を購入する際、代金に相当するMRFを売却して買い付けるという方法を取る。マネーリザーブファンド

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

共同通信ニュース用語解説 「MRF」の解説

MRF

マネー・リザーブ・ファンド略称で、投資家が保有する株式投資信託売買に使うお金を運用する投資信託。証券口座にお金を入れれば自動的に運用される。1997年10月に解禁された証券総合口座の専用投信として導入された。運用対象が安全性の高い国債などに限られるため利回りは低いものの、元本割れのリスクは低い。1円単位でいつでも入出金でき、銀行普通預金に近い機能がある。

更新日:

出典 共同通信社 共同通信ニュース用語解説共同通信ニュース用語解説について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「MRF」の意味・わかりやすい解説

MRF
えむあーるえふ
Money Reserve Fund

1997年(平成9)10月、証券総合口座用のファンドとして導入された公社債型の投資信託。信託期間は無期限である。証券総合口座では、おもに有価証券の売買用の資金を一時的にプールする目的で利用されるが、給与や年金などの受け皿やクレジットカードの決済口座としても活用される。1円以上1円単位でいつでも申し込むことができ、申込手数料はかからない。換金に際してMMF(Money Management Fund)のような制約がなく、いつでも無手数料で換金できることから、銀行の普通預金に類似した流動性の高い証券商品といえる。

 運用対象は、高格付けの公社債や譲渡性預金(certificate of deposit=CD)などの短期金融商品を中心に保守的に行われ、株式はいっさい組み入れない。毎日決算を行い、収益分配金は月末にまとめて再投資する、1か月複利方式で運用される。元本は保証されないものの、比較的安全性の高い金融商品である。

[高橋 元]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

投資信託の用語集 「MRF」の解説

MRF


株式や投資信託等の購入、カード利用代金の引落、給与振込等に利用される証券総合口座用の投資信託で日々決算型の公社債投資信託の一つ。投資信託協会の規則において、投資先資産が制限されており、投資信託の中で最もリスクの低い運用を行っている投資信託と言える。(元本保証ではない)。

出典 (社)投資信託協会投資信託の用語集について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android