MCM(読み)えむしーえむ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「MCM」の意味・わかりやすい解説

MCM
えむしーえむ

スマートフォン、タブレット型端末などのモバイル端末を使用して業務を行う際、コンテンツ(業務上のデータや文書ファイルなど)を効率的に管理する手法。モバイル・コンテンツ・マネジメントmobile contents managementの略。

 企業のコンテンツにモバイル端末からアクセスする手段として、Evernote(エバーノート)、Dropbox(ドロップボックス)、Google Document(グーグルドキュメント)などのクラウドサービスを活用する事例が増えている。これらのクラウドサービスはグループでコンテンツを共有できる点で利便性は高いが、一方では、個人保有の端末からアクセス(BYOD)した場合、アクセスログを追うことができず、流出などが起きても流出経路を追跡することがむずかしくなる。そこで外部流出を防ぐため、コンテンツの送受信や保存の際に暗号化する、さらにコンテンツの通信経路や閲覧・編集履歴の記録などを取得、保存するなどして、コンテンツそのものを管理するのがMCMである。MCMでは企業システム内に特別なストレージ(保管装置)を設けてコンテンツを保管することが一般的であるが、アメリカボックス社が提供するBOX(ボックス)のように、MCMに特化したクラウドサービスも存在する。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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