MRA運動(読み)エムアールエーウンドウ

デジタル大辞泉 「MRA運動」の意味・読み・例文・類語

エムアールエー‐うんどう【MRA運動】

Moral Re-Armament道徳再武装運動。第一次大戦後、米国宗教ブックマンが提唱し、オックスフォード‐グループ運動に始まる平和運動キリスト教精神基調に、宗教・国籍人種階級の別なく精神的道義再建を通じて人類和合を説く。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

関連語 名詞

精選版 日本国語大辞典 「MRA運動」の意味・読み・例文・類語

エムアールエー‐うんどう【MRA運動】

  1. 〘 名詞 〙 ( MRAは[英語] Moral Re-Armament の略 ) 道徳再武装運動。第一次大戦後、米国の宗教家F=ブックマンによって提唱された世界的な精神運動。一九三八年正式に発足

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「MRA運動」の意味・わかりやすい解説

MRA運動
えむあーるえーうんどう

道徳再武装Moral Re-Armament運動の略。第一次世界大戦後、アメリカの宗教家ブックマンが提唱し、彼の影響下にあったオックスフォード大学の学生を中心的主体にしたオックスフォード・グループによって展開された運動であった。当初は道徳再武装という名称を掲げてはいなかったが、しだいにその名称を用いるようになった。絶対正直、絶対純潔、絶対無私、絶対愛という四つの信条を掲げて、人種、宗教、階級、国籍を超えた道徳的和合を説く、宗教的、倫理的、精神的色彩の濃い平和運動である。それなるがゆえに、ベトナム戦争契機として高揚した世界的な反戦平和運動、学生運動に対抗し批判する運動を展開して注目された際には、その保守的な性格も指摘された。2001年に名称をMRAからIC(イニシアティブス・オブ・チェンジInitiatives of Change)に変更し、NGOとして、各国支部の運動を束ねるとともに、国際連合や欧州評議会との連携を図っている。

[矢澤修次郎]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android