道徳再武装Moral Re-Armament運動の略。第一次世界大戦後、アメリカの宗教家ブックマンが提唱し、彼の影響下にあったオックスフォード大学の学生を中心的主体にしたオックスフォード・グループによって展開された運動であった。当初は道徳再武装という名称を掲げてはいなかったが、しだいにその名称を用いるようになった。絶対正直、絶対純潔、絶対無私、絶対愛という四つの信条を掲げて、人種、宗教、階級、国籍を超えた道徳的和合を説く、宗教的、倫理的、精神的色彩の濃い平和運動である。それなるがゆえに、ベトナム戦争を契機として高揚した世界的な反戦平和運動、学生運動に対抗し批判する運動を展開して注目された際には、その保守的な性格も指摘された。2001年に名称をMRAからIC(イニシアティブス・オブ・チェンジInitiatives of Change)に変更し、NGOとして、各国支部の運動を束ねるとともに、国際連合や欧州評議会との連携を図っている。
[矢澤修次郎]
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