NGC星表(読み)エヌジーシーせいひょう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「NGC星表」の意味・わかりやすい解説

NGC星表
エヌジーシーせいひょう
New General Catalogue of Nebulae and Clusters of Stars

星雲星団および銀河目録。NGCカタログ。各天体について,種別やタイプ,天球上の位置(赤経,赤緯),見かけの光度等級),見かけの大きさ(広がり)が表として記載されている。ジョン・ハーシェルが父ウィリアム・ハーシェルと自身の観測を合わせて 1864年に出版した 5079個の星雲,星団の表を,1888年にジョン・ドライヤー改訂出版したもの。ハーシェルの表に 1887年までのドライヤー自身や他の数人の観測を補い,7840個の星雲,星団および銀河の表とした。ドライヤーによる二つの追加の表として,1888~94年に実視観測され,1895年に出版された 1529個の星雲,星団の表 IC(Index Catalogue)と,それ以後 1907年までに実視・写真観測された 5386個の星雲,星団の表第2 IC(1908出版)があり,表の形式は NGCとまったく同じである。これらをまとめてドライヤーカタログ(ドライヤー星表)という。NGC星表は写真観測に基づいて 1974年に再改訂され,RNGC(The Revised New General Catalogue of Non-Stellar Astronomical Objects)として出版された。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「NGC星表」の意味・わかりやすい解説

NGC星表
えぬじーしーせいひょう

New General Catalogue of Nebula and Clusters of Starsの略。イギリスの天文学者ドライヤーが、1888年に編集した星団・星雲の目録。銀河などを含む7840の星団・星雲が収録されており、後の1895年と1908年に出版されたIC星表(Index Catalogue)の基礎となった。

 2012年時点でも、星団・星雲を示すのにこの目録の番号でよぶのがもっとも一般的で、たとえばアンドロメダ星雲はNGC224のように表される。

[大脇直明]

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