病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版 の解説
NRTI・NNRTI配合剤
《リルピビリン塩酸塩・テノホビルアラフェナミドフマル酸塩・エムトリシタビン配合剤》
オデフシィ(ヤンセンファーマ)
《リルピビリン塩酸塩・エムトリシタビン・テノホビルジソプロキシルフマル酸塩配合剤》
コムプレラ(ヤンセンファーマ)
NRTI・NNRTI配合剤は、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)の増殖を抑制する薬で ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤(NRTI)のテノホビルジソプロキシルフマル酸塩またはテノホビルアラフェナミドフマル酸塩と、非ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤(NNRTI)のリルピビリン製剤とエムトリシタビン製剤の3成分を配合した薬剤です。HIV-1感染症治療薬の治療経験がない人、HIV-1 RNA量100,000copies/mL以下である人などに使用されます。
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このような症状が現れたときは使用を止め、すぐ医師に相談してください。
②吐き気・嘔吐、下痢、頭痛、めまい、好中球減少、呼吸困難、不眠症、異常な夢、うつ病、疲労、皮膚変色、筋力低下などが現れることがあります。
こうした症状が現れたときには、医師に相談してください。
①錠剤で1日1回1錠、食事中または食後に服用してください。医師・薬剤師の指示を守り、かってな判断で増量・減量したり、中止しないでください。リルピビリン塩酸塩・テノホビルアラフェナミドフマル酸塩・エムトリシタビン配合剤は、12歳以上かつ体重35㎏以上の小児にも使用できます。
②問診の際にあらかじめ、持病・アレルギーなどの体質、現在使用中の薬の有無などを医師に報告してください。
また、B型慢性肝炎を合併している場合では、薬の使用中止でB型慢性肝炎が再燃することがあるので注意してください。
③過去にこの薬で過敏症状をおこしたことのある人には使用できません。必ず医師にその旨を報告してください。
④妊婦または現在妊娠している可能性のある人、母乳で授乳中の人、不整脈をおこしやすい人、B型・C型肝炎感染のある人は、使用できないことがあります。
⑤薬の使用により、体脂肪の分布異常(腹部の脂肪増加、顔・手足の脂肪減少)がおこることがあります。
⑥これらの薬を使用中に、ほかの薬を使用する必要が生じたときには、前もって必ず医師に相談してください。
リファンピシン、カルバマゼピン、フェノバルビタール、フェニトイン、ホスフェニトイン、デキサメタゾンの全身療法、セイヨウオトギリソウ含有食品、プロトンポンプ阻害剤、ラミブジン含有製剤とは併用できません。さらにリルピビリン塩酸塩・テノホビルアラフェナミドフマル酸塩・エムトリシタビン配合剤は、リファブチン、テラプレビルを使用中の人にも使用できません。
出典 病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版について 情報