1992年にマイクロソフト社から発売されたパソコン用オペレーティングシステム(OS)。GUIを備える。英語版のみであったWindows 3.0からの大規模アップグレードで、同時に日本語バージョンも発表された(1993)ため、日本で初めて普及したWindows OSとなった。TrueTypeフォント(ビットマップフォントを内包したアウトラインフォント)、OLE(Object Linking and Embedding、異なるアプリケーションソフト間でコピーアンドペーストなどの連携を可能にする機能)、マルチメディア(音声・動画)の再生機能、MS-IME(かな漢字変換機能)などの新機能を採用し、普及を始めていたMac OSをはじめとする、GUIを搭載した他のOSに対抗できる機能を備えていた。ただし、起動時にCD-ROMをはじめとする機器のデバイスドライバーや日本語を表示するためのフォント・ドライバーをMS-DOS上で読み込む必要があるなど、動作はコンベンショナル・メモリー(MS-DOSにおける利用可能なメモリー領域で640キロバイト)による制限を受けていた。
当時、日本のPC市場はNECのPC-9801シリーズが独占的であった。対して、IBM互換機上で動き、日本語をサポートする3.1は、日本語環境をハードウェア込みで実装の9801と異なり、安価に開発、販売できた。これにより、日本におけるWindowsの普及が始まり、実質後継OSであるWindows 95のヒットの下地となった。
[編集部]
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