出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
機械仕上げされた工作物の表面を、さらに人手により精密に仕上げるための切削工具。その工程をきさげかけという。機械加工ではできない微妙な調整が可能で、また、きさげ仕上げされた平面に独特なきわめて浅い多数の凹(へこ)みが油だまりとなるため、定盤(じょうばん)、機械、測定器において、すべり運動をより滑らかにする有用性が加わる。刃の形から平きさげと、ささばきさげに分類される。刃先の角度は工作物の材質に応じて変化させる。刃の材質としてはハイス(高速度鋼)と超硬合金が用いられる。一般には鋳鉄製品の加工に使われるが、ささばきさげの場合には、黄銅、ホワイトメタルのような軟らかい金属を用いた軸受の仕上げなどにも用いられる。
[清水伸二]
敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...
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