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パラグアイの首都。パラグアイ川東岸の貿易港で,政治・経済・文化の中心。人口51万(2002)。初代ラ・プラタ領総督ペドロ・デ・メンドサの命により,アンデス地方への交通拠点として1537年フアン・デ・サラサル・イ・エスピノサが建設。80年までラ・プラタ総督府がおかれ,17世紀以降のブエノス・アイレス港隆盛まで,ラ・プラタ川流域最大の港であった。1811年当地でパラグアイが独立,建国の中心都市となる。フランシア政権下では道路整備や,植物園などの公園づくり,ロペス父子政権下では公共建造物の建設と,19世紀を通じて都市づくりが進んだ。1889年国立アスンシオン総合大学創設,1937年英雄広場にロペス父子をまつるパンテオンが開設された。植民地時代と独立後の都市建設が調和し,〈森と水の都〉と称される。製糖,綿織物,製材,羊毛加工業も盛ん。
執筆者:今井 圭子
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南アメリカ中部、パラグアイの首都。人口51万3399(2002)。パラグアイ川がピルコマヨ川と合流する東岸に位置し、海をもたないパラグアイとしては、もっとも重要な貿易港となっている。旧市街地は河岸の低地に、19世紀以降の新市街地は高い台地上に発達し、鉄道、道路の起点となっており、パラグアイの政治、産業、文化の中心である。気候は亜熱帯で、とくに2月は真夏でもっとも気温が高く、しばしば40℃になることがある。夏季には雨が多く、年降水量は約1250ミリメートルである。市の北部と東部には肥沃(ひよく)な農業地帯が展開し、サトウキビ、ワタ、林産物、畜産物を原料とした、製糖、綿業、製材、羊毛加工業が発達しているが、全体的にみて規模が小さく、自給の域を越えない。皮革、硬材、オレンジ、マテチャなどは、川船や鉄道を利用して積み出すほか、道路を利用してアルゼンチンのブエノス・アイレスに輸送している。1537年にスペイン人マルティネス・デ・イララによって建設され、南アメリカ南東部のスペイン植民地の拠点となり、17世紀にブエノス・アイレスが栄えるまでは、ラ・プラタ水系最大の港市であった。1811年、ブラジルによって一時占領されたが、その年にこの地においてパラグアイはスペインからの独立を宣言した。
[市川正巳]
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…正式名称=パラグアイ共和国República del Paraguay面積=40万6752km2人口(1996)=496万人首都=アスンシオンAsunción(日本との時差=-13時間)主要言語=スペイン語(公用語),グアラニー語通貨=グアラニーGuarani南アメリカの中央南部にある共和国。南はアルゼンチン,北東はブラジル,北西はボリビアと国境を接する内陸国である。…
※「アスンシオン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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