エンゲージメント(読み)えんげーじめんと(その他表記)engagement

翻訳|engagement

知恵蔵 「エンゲージメント」の解説

エンゲージメント

冷戦期の「封じ込め」に代わる、米クリントン政権によるポスト冷戦政策。対中政策が典型。「関与」政策と訳されるが、むしろ「取り込み」政策というべきもの。(1)米国が相手の国内体制を認めないという点では冷戦期の対ソ封じ込め政策と同じだが、(2)ソ連とは違って、中国からの直接の軍事的脅威はなく、また米国の軍事的優位は確保されていることを前提に、(3)その枠内で、中国の経済力の増強を認めて対中貿易・投資を進め、(4)それを通じて、米国の価値観が支配する「国際社会」に取り込み、それによって中長期的に国内体制の変化を促進しようとする。中国の人権状況とは一応切り離して世界貿易機関(WTO)加盟を認め、それを大局的に米国の国益に合致する「取り込み」だとする。中国の孤立化は危険だという考えは、封じ込め政策とは異なる。しかし中国の孤立化は不可能だし、かえって中国市場参入が立ち遅れる恐れがあったという、ポスト冷戦の現実に適応する実務的方策の面が強い。ブッシュ政権下でも類似の政策をこの用語で呼ぶことがある。

(坂本義和 東京大学名誉教授 / 中村研一 北海道大学教授 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

人事労務用語辞典 「エンゲージメント」の解説

エンゲージメント

エンゲージメントとは、社員の会社に対する「愛着心」や「思い入れ」を表すものと解釈されますが、より踏み込んだ考え方としては、「個人と組織が一体となり、双方の成長に貢献しあう関係」のことをいいます。
(2007/11/19掲載)

出典 『日本の人事部』人事労務用語辞典について 情報

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