クライヴ(英語表記)Robert Clive

山川 世界史小辞典 改訂新版 「クライヴ」の解説

クライヴ
Robert Clive

1725~74

イギリスインド支配の開幕期における立役者。19歳のときイギリス東インド会社書記としてマドラスに着任した。カーナティック戦争戦功をあげ,ついでベンガルで活躍し,1757年,その権謀術数によってプラッシーの戦い勝利に導いた。65年,ベンガル知事となり,ベンガル,ビハールオリッサの財政権(ディーワーニー)を獲得,この地域の領土支配を開始した。67年に帰国すると,腐敗と情実主義を政敵に攻撃された。73年無罪となったが,インドで得た莫大な財産を失い,74年自殺した。

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

旺文社世界史事典 三訂版 「クライヴ」の解説

クライヴ
Robert Clive

1725〜74
イギリスの政治家
19歳のとき,東インド会社の書記としてインドにわたり,のち軍人として活躍。1751年のカーナティック戦争に勝ち,南インドにおけるイギリスの覇権を確立した。1757年プラッシーの戦いでインド・フランス連合軍を撃破してイギリスのインド支配の基礎を固め,65年初代ベンガル州知事となる。同年,同州における徴税権を獲得し,東インド会社による支配を強化した。帰国後,議会収賄等の非難を受けて自殺した。

出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android